ひめごと 公演情報 劇団大樹「ひめごと」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    当日パンフで舞台美術が「能舞台」をモチーフにしていると知りました。能は見たことがないですが、写真などで知る舞台は確かにこんな感じで松の絵とかがあったような。上手奥の格子の間から見える松の枝が、龍のようにも見えて印象的でした。そして下手に生けてある(草月流だそうです)古い柿の木や、上手の秋の草花も見事でした。
    音楽には韓国の楽器カヤグムが使われ、物語の流れ、登場人物の心情に生演奏がピタリと呼応していたと思います。
    タイトルが「ひめごと」ということで、どんな秘密が隠されているのかずっと気になって最後まで目が離せませんでした。

    ネタバレBOX

    やはり「ひめごと」を持つのは大変だと思いました。翠はお母さん思いの素直な子に育ってくれましたが、私ならグレちゃったかも。だってお父さんが誰かわからないんですよ。劇中で翠が「お母さんが何も話してくれないから、私はお母さんがレイプにあって出来ちゃった子かと思ったこともあった」みたいなことを言ってました。私なら嘘でも「好きな人がいて子どもができたけどその人は死んでしまって(もしくは周りの反対にあって)結婚できなかった」くらいは言って欲しいと思いました。なので、久美ちゃんが簡単に子供を産むと決めたことにも賛同できません。こちらもお父さんが誰だか分からないんですから。

    それと気になったことがありました。最前列の真ん中あたりの席が座れないようになっていて、スタッフさんの説明が「そこの席でないと座れない方がいるので」みたいな言い方だったので、お身体の不自由な方とかのための席なのかなと思っていたら、普通のおじさんが3名お座りになって、しかも観劇に慣れていないのか時々前のめりになっていたので、後ろの方が見辛かったりしないかと気になりました。はっきりと「ご招待席」と表示してあった方が良かったと思います。

    0

    2022/12/18 23:10

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大