ハムレットマシーン 公演情報 LOGOTyPEプロデュース「ハムレットマシーン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    久々に観たIDIOT SAVAN、長尺ものは初めて。こういう事になるのか・・。中心的な役割を演じる俳優の「怪演」が舞台の緊張を継続して担うのだが、ハムレットという役人物が体現する感情の極点(モノローグにおいてそれは露出する)を、担い続けるという事でもある。「ハムレットマシーン」は短い戯曲で、パラパラ捲ると隠喩だらけの抽象度の高い文が並び、これはこれを料理した舞台を観るしかないな、と思った記憶がある。二時間を使い、劇的効果をもたらす瞬間が各所に配され、緩急の振れ幅が半端ないハムレット役(の役?)の喋りと、演出により飽きさせない。私はハムレットではなく○○である・・延々と繰り返されるハムレットという不死の存在の嘆き、幾度か定義し直される自分自身(最後にはロボットとなる)は、己の「あり方」を求めての彷徨にも見え、それは時代そのものになったり、矮小な個人(ハムレット)に戻ったりしているようで、いないようで。。舞踊に近い抽象的なイメージを像として焼き付ける瞬間、瞬間を辿り、中々面白い「旅」であった。

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    2022/12/12 08:58

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