実演鑑賞
満足度★★★★★
能楽堂というのは初めてでしたが、場所は銀座の一等地GINZA SIX地下3階、そこに広くて立派な能楽堂が まったくの驚きです
初心者に優しいワークショップを経ていよいよ本編
照明が絞られ弦、笛、大鼓、鈴、様々な音が幾重にも重なって、えも言われぬ迫力
更に唄が加わると舞台上には神聖な磁場が生まれ渦巻いてくるようでした
バリ姫の能面はフライヤーのものより日本の能面に近くて、哀し気な表情の中の凄味、目が合うとドキッ
お面を外した素顔バージョンも、哀し気な表情の中に芯の強さが滲み出て思わず見入ってしまいます
自分にはひょっとすると難解なのでは…と心配していたのがウソのようにグイグイ引き込まれてしまう不思議で且つ濃厚な時間
狂言も務める川野誠一さんが(時には存在を消しながらも)出ずっぱりで作品世界と観客とを繋げてくれて本当にありがたい存在でした
舞台上には現実とは別の時間が流れているよう
霊験あらたか、空恐ろしい迫力の後に訪れる美しい時間
ご利益がありそうな本当に貴重な体験をさせて頂きました