実演鑑賞
満足度★★★★
シンプルな舞台装置だが、廃ビルという異世界への入り口(壁の裂け目を木枠で覆っている)だけは精巧にできている。ここを出入りするだけで廃ビル感が出るから驚きだ。
会社をクビになって廃ビルをねぐらにしようとする男、環が様々な人物(フリーライターや掏摸たち)がいる世界と和服の男が出てくる世界を行き来し、どちらが現実なのか夢なのかわからなくなる件とか、元刑場の斬首役だった和服の男と環を重ね合わせて見せるところなどは脚本の巧さが光る。
細かいところでは、環がクビになった会社の作業着を着ていたり(会社に未練があるのか、もう着るものがないのか)名うての掏摸だった拝島のズボンが両ひざとも穴が開いていて落ちぶれた感が出てる、廃墟マニアがいかにもな格好だったりと衣装にも心配りがされていた。
2022/11/10 10:08
「廃ビルという異世界への入り口」!
ああ、嬉しいです…。舞台セットの担当がどれほど喜ぶことか…。こういうのを一点豪華主義というのでしょうか(違うか?)
たくさんお褒めいただいてるなか、地味ながら細かくこだわった衣装にも注目していただけてとても嬉しいです。
観てきた!コメント、ありがとうございます。励みになります。