実演鑑賞
満足度★★★★
面白い、お薦め。
終演後、何人かが異口同音に 大人の演劇だ と話していた。そう言えば、説明にも「大人たちの 青春真っ只中な群像劇」と記していた。何が大人の演劇だか解らないが、廃墟という役目を終えた建物を通して、人生の応援を謳った、一見 矛盾した観せ方の物語だ。そこには発条ロールシアターらしい、硬派な中にも優しい思いが観て取れる。
表層的には面白可笑しく描いているが、奥底にあるのは、諦念とは真逆の再生・再起と言った前向きな姿勢だ。滅びの美、ましてや頽落のダンディズムなんてこれっぽっちもない。あるのは男の それも中年男性の悲哀、それは仕事=生き甲斐、遣り甲斐を失(喪)った後の人生をどう生き残(遺)るかが…。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)
2022/11/10 10:58
舞台美術について、登場人物(とその名前)について、ストーリーについて、役者たちの芝居について、などなどどれも本当に嬉しいお言葉満載で。光栄に思います。
特にストーリーについての考察が!伝わったらいいなあというところに言及していただき、またどう解釈したかを語っていただけて本当に嬉しいです。「諦念とは真逆の再生・再起と言った前向きな姿勢だ。滅びの美、ましてや頽落のダンディズムなんてこれっぽっちもない」とか、「廃墟という役に立たなくなった建物の中に、役に立たなくなった人々を集めるが、そこには やり直せるという強いメッセージ」とか。なんて嬉しい。あと10か所くらい抜粋したいです。
そしてラストシーンについて。
あれが短冊の山だったら…なんて、なんてステキなのでしょうか。本当に。
観てきた!コメント、ありがとうございます。励みになります。