ディグ・ディグ・フレイミング! 公演情報 範宙遊泳「ディグ・ディグ・フレイミング!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    範宙遊泳の『ディグ・ディグ・フレイミング〜私はロボットではありません〜』を観劇。

    10年以上前に期待の若手劇団として注目を浴び、映像、舞台セット、照明を多用して現代社会に警告を鳴らしていたが、演劇的な面白さが欠けていたのだろうか?それほど人気には至らなかった。
    だが昨年に岸田戯曲賞を受賞して、これから一気に飛躍する劇団と思われる。

    人気のユーチューバー集団は如何に視聴者数を上げるか?を苦心する中、誹謗中傷、炎上などに敏感になりながらも、あの手この手で電脳の世界を徘徊している。
    そんな最中、記憶にない事件の被害者の家族が乗り込んできて、ユーチューバー集団が窮地に追い込まれしまう….。

    電脳の世界なしには生きていけない我々は、ネットの書き込みの誹謗中傷で病気になったり、死まで選んでしまう中毒者は多数だ。
    誰もが簡単に電脳の世界で泳ぐ事が出来、それに伴う危険と楽しさは紙一重だが、自分の意志とは無関係に広がってしまう恐怖に警告を鳴らし、どのようにして生き抜いていくか?と言うメッセージが語られている。
    言葉にしてしまうと立派なが、それに相反する熱苦しい俳優陣の演技と馬鹿馬鹿しい小道具使いと笑いがテーマの深刻さを助長する。そこに好き嫌いが分かれそうだが、深刻な社会問題を問うているのは間違いない。
    李そじんと村岡希美の共演はファンには堪らない。

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    2022/06/26 20:59

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