実演鑑賞
満足度★★★
【ラビット番長×猿組】公演(上演順)
テーマは「葬式」であるが、両作品とも共通して言えるのは、儀式的な厳かさは感じられない。逆に「葬式」=「暗く重いもの」というイメージを払拭し、ファンタジー、メルヘンといった浮遊感を出した描き方だ。また、当日パンフの出演者の一番上に記載された役者ー井保三兎さん(ラビット番長)、橋本妟奈さん(猿組)が物語を牽引している。
ラビット番長「沈黙を喰らう」は、暗く重たくなるテーマを 敢えてファンタジー風仕立てにしている。もちろん猿組「猿組式 白雪姫~女王と7人の妖精~」もメルヘン調である。”敢えて”と書いたのは、井保さんの挨拶文「・・・挑戦します。まだまだ向上心があった。心は死んでいなかった」に凝縮されている。「普通の作品を作っても そこそこ面白いものが観られよう」といった思いに止まらない強い気持の表れだろう。
「GK最強リーグ戦」…そもそもGKとは「戯作工房」の略で、稽古場から生まれてくる最強の戯曲を決めるもの。その主旨からすれば、各団体とも試行錯誤を繰り返し高みを目指すための公演なのだ。
ちなみに「観てきた!」(一公演としてカウント)は、2団体分をまとめて記載する。
(上演時間各50分×2 換気・転換休憩15分)
2022/06/01 15:03
GK最強リーグ戦
ラビット番長vs猿組 回をご観劇いただきありがとうございます!
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