夢の痕 ~三途の川の桃から生まれし者どもよ~ 公演情報 劇団ING進行形「夢の痕 ~三途の川の桃から生まれし者どもよ~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    パワー爆発
    前回とは全く違った、ロードムービーのような構成。

    相変わらず舞台には出入りの幕が張られるだけで、役者が立つのみ。

    リズム感のある会話と縦横無尽な動きにより、シーンはどんどん変わり展開していく。
    役者達の生命をじかに感じ取ることのできる、パワーみなぎる芝居。

    あとはネタばれにて。

    ネタバレBOX

    ついていけなくなるのを必死で追いかける人もいるだろう、でもそれがあの何とも言い難い緊張感を生み出すのかもしれない。

    言葉遊び、変身、アクロバット、見得、かつて演劇がふんだんに使ってきた方法をどんどんと前に押し出してくる。

    最近では新しいことを考える団体が多いのか、小さい劇場ではをあまり見かけなくなったように感じる。

    かつての演劇の財産をつかうことで、演劇の肉感を感じさせる演出。
    古い、新しいの問題はここにはなく、演劇が人間によるものであるということをしらしめるため選択しているのだろう。

    今回の芝居は、変身がとてもユニークに使われていて、笑いを生みだしていた。

    とてもハードなことをやっているため、少し雑になりがちなところがある、それが少し残念。


    戯曲は桃太郎と鬼を軸に、家族、争いの連鎖、国の英雄とはを、投げかけてくるちょっぴりヘビーなものだが、あまりそれを感じさせないポップな構成がよかった。

    役者が体を振り回すダンスには、鬼気迫るものがある。



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    2009/06/06 03:44

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