満足度★★★★
鑑賞日2021/02/26 (金) 14:00
座席4列1番
価格3,500円
1年前に逃げ出した一員が突然帰ってきたことで13人の兄弟姉妹に広がる波紋……音楽なし台詞のみで始まり「おや?」と思うがやがて音楽が入り役者がマイクを使って語る「いつものスタイル(?)」に。
そして曲が変わることで内容も次のフェーズに入るような気がして(タイトルに「十五楽章」とあることもあり)まるで組曲のよう、あるいは章立てした小説のようと感じたりも。
一方、今まで何回か観たうちで音楽の音量が一番低かったように思えた。
会場の音響特性もあるかもしれないが「家族というものや自分のあり方についての疑念」というテーマから、台詞をより明確に伝えたかったからではないか?
そして、そのテーマゆえに、例えば写実的な日本家屋の一室とか洋風リビングルームとかの装置を使い音楽を流さない「純然たる会話劇」として上演したら「令和の三好十郎」ではなかろうかと感じた。その考えは戻って来た男に関して明かされる終盤で否定されたのだけれど。(笑)
なお、予約してから観劇翌日までの随時メールによる諸状況伝達と当日会場での感染症対策の丁寧さは特筆もの。