もうラブソングは歌えない 公演情報 TBS「もうラブソングは歌えない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    『カラマツのように君を愛す』
    不器用で誠実な2人のナイーヴな魂の遍歴を、天窓越しに月が見守る。
    女の独白と男の日記。語られる声は柔らかく、物語は静かに進んでいく。
    絵本に登場する少年。ツキノウラへ行って一緒に暮らす2人。小さなベーカリーカフェ。
    雪深い土地で、小さな店を訪れる人々との出会い。
    背後に映し出される窓と月のシルエット。丁寧に丁寧に紡がれていく言葉。
    朗読劇といいながら振付もついて、重ねていく時間や2人の距離感なども感じさせる作品となっていた。

    『大山夫妻のこと』
    テンポの良い会話が続く、ちょっと辛辣でほろ苦い、でもどこか可愛いオトナのコメディ。
    脚本家と売れない女優の夫婦。妻がある戯曲賞を受賞して、2人の関係が少し変わっていく。
    気づいたきっかけは夫からのある誘い。素気無く断り続けるうちに、妻は自らの心に気がついていく。
    一緒に暮らしていても、互いのことを大切にするって本当難しいよね。
    キャストお2人の雰囲気がいい感じにゆるくて、情けなさも身勝手さも少しだけチャーミングに感じられた。

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    2021/01/02 03:03

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