劇団晴天の「曇天短編集」vol.2 公演情報 2223project「劇団晴天の「曇天短編集」vol.2」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2020/11/14 (土) 19:30

     確か初見の劇団。かなりいい芝居をしているのに何かが足りない、そんな物足りなさがある舞台だった。3話の短編と、オープニング,エンディングと場面転換の間の4パートに分かれた1人芝居からなる。
     1話『風船割り放題』は三角関係の話。リコの誕生日を祝うため、リコの部屋で瞬が風船を膨らませるなどの準備をしていると、もう一人のカレシの一郎太がやってくる…、という展開。丁寧な会話劇だが、多くの風船を割るという演出は今一つ活きなかった印象である。35分。2話『あなたが窓際にいると私には背中がみえる』は、高校のバスケ部の先輩・上条と後輩・沖が、たまたま同じ会社に就職するが、上条が病気で会社を辞める…。2人の関係を丁寧に描いて、少し希望が見えるエンディングはいい。25分。3話『晴れたよって言われても』は、バンドをやってた5人の内、木村が亡くなり5年目の命日に、同棲していた吉田の部屋へ、他のメンバー花井・仁科・根木が訪れる。木村を忘れられないらしい吉田のため、思い出の品を捨てて踏ん切りを付けようというのだが…。これも丁寧な会話を積み上げ切ないエンディングに向かう。40分。4パートに分かれた一人芝居『換気扇の音量なのかよ』は、中華料理店の2階に住む池之山はテレワークの準備をしているが、中華店の換気扇の音がうるさいので、何とかしようと色々な所に電話をかけるが…。4パートに分かれたことを逆手に取った巧さが見られる。
     役者陣の力量もあり、切れ味のいいセリフがかなりあるのに会場が今一つ湧かないのは、何かが足りないのだと思うが、それが何かは良く分からなかった。単に、演出、ということでもないように思う。

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    2020/11/15 09:25

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