満足度★★★★
大和企画主宰のワークショップ公演で、テーマは駅だ。ショートストーリーのオムニバス形式をとっている。今回発表される作品は、何れも様々な課題が出された中で、劇作家希望者がワークショップで評判の良かった作品を参加俳優に出演して貰って発表する作品群だ。
作品群を上げておこう。表現する人間を描く1駅目「一緒に帰ろう」、2.5駅目「前後と同」(3年後)、4駅目「一緒に帰ろう」(6年後)の間に2駅目「かくていのはなし」3駅目「夢の味」がサンドイッチ状に挟まっている。
板奥には、上下(カミシモ)は出捌けに使えるように調整された衝立が立ち、その中央の見易い場所に該当する駅名の書かれた表示があり、その手前にベンチを模した箱馬が間を空けて置かれているといった風情。
アトリエ公演としてはスタンダードで無駄が無い、オーソドックスだが効果的な舞台美術である。主宰の前説も近所で工事が行われていた為もあってのことだろう。ちゃんと「一般の劇場では無いので表の雑音(救急車の音や工事の騒音など)が入るかも知れませんが、演出の効果音ではありません」という説明が為されていて的確であった。
この柴崎道場での公演は自分の気に入りの一つだ。というのも、スタッフや役者さん、主催の方たちの対応がいつでも素晴らしいからだ。作品についての評は後日追記する。