ト音 公演情報 劇団5454「ト音」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    リ・クリエーション、再演を重ねてきただけのことはあり、安定した、完成度の高い公演でした。オープニング、装置の使い方など、見せ方もさまざまに考えられています。

    日本の演劇としては「あるある」な題材ですが、それを、病理の分析や若者の心情吐露に終始するのではない、周囲の大人たちの事情、想いとクロスさせたドラマに仕上げたところに巧さを感じました。主軸を担う男子高校生二人は、繊細なだけでなく、若者ならではの浅はかさも感じさせる造形が印象的。先生たちのキャラクターの中にも、典型的な設定に見えて、その内実は深いのかも、と思わせるところがありました。

    ネタバレBOX

    オープニング、音(拍)と合わせて、動きながらタイトルを見せる演出、導入のアクセントの一つとして面白く観る一方で、「この感じ、毎回なのかな」「(小〜中劇場界隈で)流行りそう、流行っている?」と気になりました。エモーショナルな音楽と拍に合わせて動く(ものを観る)快感と、本編のドラマトゥルギーは、一見異なるように見えて、通底するものがあるのかもしれません。

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    2019/06/03 07:00

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