水平線の歩き方 公演情報 劇団××(脳内)戦争「水平線の歩き方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    75分。sun。

    ネタバレBOX

    幸一(槌谷和己)…社会人ラグビー選手だったが、再度のヒザの怪我から自暴自棄になり交通事故で瀕死となる。アサミとは母子家庭だった。
    アサミ(青山ひかる)…幸一の母。幸一が中学生?の時に心不全で死亡。気づいたら幸一の部屋で寝てた。
    阿部(彼方美紅)…腕のいい外科医。幸一の手術をする。選手としても彼女としても幸一を応援する。
    豊川(岡本和樹)…幸一と同期のラグビー選手。選手としては開花せず別会社を立ち上げようとするも幸一の怪我で頓挫する。
    一宮(滝沢志帆)…幸一らの会社の先輩。二人が入社した際インタビューにくる。後日豊川と結婚。
    勇治(ちむらゆーり)…アサミの弟。天涯孤独となった幸一を引き取る。水平線までの距離は4.4kmと幸一に教える。
    奈穂子(葛原幸乃)…勇治の妻。勇治同様、幸一をわが子のように接する。
    進太郎(古都勇斗)…勇治と奈穂子の子。幸一にもなついている。

    アサミにアサミ死後の人生を語る感じで回想していくが、アサミは幸一が酒をやめていないと気づき問い詰める。幸一は再度の怪我で自身を傷つけ周りの人間も傷つけたとヤケになり飲酒運転し事故り、半死となっていると気づく。もうラグビーもできないからと諦める幸一をアサミは叱咤し幸一は生きていくことを決意する…。
    アサミとの会話中の聞き取れない電話が、半死の幸一に呼びかける阿部の声とわかり、終盤で家族や友人からの声援に涙する幸一の演出はベタなようでも泣ける。短時間の作品で、グッと盛り上げてくれるいい作品。
    水平線の向こうに死者がいるというケルト神話と、水平線まで4.4kmしかないという数字の話があるけど、死んだ母は息子のピンチを救ってくれる近しい存在なんだなと、
    というかそうあってほしいなっていう願望かな。孤独を味わい孤独を恐れる幸一が、他人の暖かさを感じられるようになる再生の話だった。

    幸一役の槌谷が惚れた作品ということで、本人の演技は上々。交通事故にあったとわかるシーンの表情も良かった。本家verは見ていないけど、本家よりの演出だったのではと推測する。アサミ役の青山ひかるは、愛くるしさが十分だが、幸一を叱咤し幸一の命は第一に考える母っぽさは少々控えめかな。悪くはないけど。何気にみな演技は良かったように見えた。

    0

    2019/04/06 22:32

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大