LULU 公演情報 アン・ラト(unrato)「LULU」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ベルク作曲のオペラでも知られるドイツの古典的戯曲。前半は分りにくく感じたが、後半はぐっと引き締まり、情感ある舞台だった。主人公のルルは魅力的だが、ファムファタール(悪い女)の典型と言われる。今回の舞台ではそうは思えず、霧矢大夢がさっそうと自然に生きているのに、だらしない男たちが勝手に悩んで死んでいく。死という重い事件が、次々あっけなく起きるので、その展開に戸惑った。
    後半のルルは、金と過去の罪で追われるよくある世間知らず女になり、謎の女から一気に愚かで哀れな女になる。実は受動的だった前半と違い、後半は生きるために殺人もおかす、娼婦にもなるという能動的な女になったのもリアリティーがあった。

    ネタバレBOX

    この戯曲の真骨頂はおそらく男を翻弄する前半にあるのだが、男たちがなぜ自滅していくのか、よくわからなかった。ただ、最後にルルの客となる男は、前半でルルに殺された男と同じ俳優が演じており、最後のセリフは、復讐のためによみがえったかのような鬼迫があった。2時間20分(休憩15分含む)

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    2019/03/04 23:40

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