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やっぱり!おれたちにあすはないっすネ
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なかないで、毒きのこちゃん「
やっぱり!おれたちにあすはないっすネ
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10430)
満足度
★★★★
多い時には、板、ロビー、ブース、客席と同時に4か所で話が展開する。
ネタバレBOX
無論、観客は勝手に移動しながら観たい場所を観れば良い、という趣向なのだが、仕込みの人々という設定が為されると、どうも日本人の多くはそのコンセプトに従って“待機”の気分になる人が多いようで殆どの人が一か所に座し体を捻ったり首を回したりしながら観劇していた。かく言う自分も今回はそれに倣ったが。
初演の時よりスケールアップした感があり、対比のキレも良くなった。劇場を占拠した劇団“愛のホテル”VS幕を開ける劇団の舞台監督の闘いが迫力を増していたことが、その大きな原因だろうか。また仕込みをする側の座長の檄の飛ばし方、対応する新人女優達とのやりとりも様々な擽りが入って笑わせる。ロビーでのやり取りは、多くの観客の目からは隠れているものの、その音声はキチンと場内に届くから、これもシチュエイションを重層化させるのに役立っているし、板を追い出された“愛のホテル”がブースを占拠して気勢を上げるなど闘いは随所で展開するので飽きさせない。而も小劇場演劇に携わる劇団と劇団員たちの、演劇に賭ける念と貧困という宿命の葛藤が双方の劇団に共有されているから、戦いそのものが何ともいえないペーソスをソソル所が、今作の眼目だ。この現実の共有こそ、ラストで全員が楽しくフィナレーレを飾っても違和感の生じない原因である。
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2018/10/02 03:57
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