満足度★★★★★
2016「楽屋」フェスティバルのために結成された、関西小劇団ユニット「道頓堀セレブ」がパワーアップして帰ってきた~
古今東西入り交じったガールズトークが炸裂する第1幕は、リアルを追及するため、あえて台詞がかぶさるように書かれた戯曲だと理解できたけど、初めは耳が足りない…と思った。次第に意識を集中した人の台詞が聞こえる事がわかったけど、全部聞き取りたくて迷った…
ちなみに、台詞を奪われた人の表情や動作も面白くて、目も足りなくなった。
主人公マーリーンの現実世界の第2幕は、働く女性が今よりずっと自由に生き辛かった時代を、コメディとシリアスを織り交ぜながら描いていた。現代にも通じる女性たちの叫びは、第1幕にもつながっていき、特に働く女性にオススメしたいなと思った。
女優たちの競演の熱量が半端なくて、すごいもん観たな~と感動した。みな膨大な台詞を滑舌よく語り、何気ない表情や動作で心情を描いていた。緩急はあれど緊張感が保たれているので、場のハーモニーが心地よかった。1人2役以上もいたけど、本当に別人みたいだった。ぜひ池袋演劇祭の大賞を取って、来年も「道頓堀セレブ」として公演をしてほしい!
衣装も素敵だから、物販は写真が豊富なパンフレットがお値打ちかも?ユニット4名の対談や年表は、知ってる訳者の知られざる過去がこと細かく載っていて、実に興味深かった。
このお芝居は映像化しないので、30日(日)13時がラストチャンス!お席はまだあるそうなので、迷っている方は、ぜひ新宿歌舞伎町へどうぞ!