満足度★★★★
初日、Aチームを鑑賞。
客席につくと、まだ舞台上は薄暗いけどセットがとてもいい出来なのが分かる。ボクシングが出てくる話ということなので、試合のシーンをどうするのだろうと思っていたら、照明をうまく使った演出で感心。始まりのメキシコ五輪以外は、特に昭和○○年といった表示や台詞は出てこないが、五輪後にエイジが結婚してハルコが産まれ、そのハルコが中学生として出てくるのだから、だいたい15、6年ぐらいのスパンの話か。実在の人物(エイジ)をモデルにしたとはいえ、お話自体は漫画のように少々ベタな展開で、それを中和するかのような猫の世界が合間に入ってくる。熱気に溢れているが、むしろ「小品」と呼んだ方が相応しいのではないかと思える愛すべき作品。