死と乙女 公演情報 LAL STORY「死と乙女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/07/28 (土) 19:00

    座席1階C列9番

    朴璐美さん目当てでしょうか、若い観客の方々が目立ちました。
    でも、所々で笑い声が起きるのは、どうも若い方が多いようで、どうしてそこで笑うのかが、おじさんにはどうもよく判りません。主にセックスに関する(レイプやア〇ルなども含み)とおころが多いようでした。
    しかし、この舞台のキーワードが「レイプ」であり、テーマがジェラルドとポーリアの性生活も含めたアンビバレントな夫婦関係の修復、ポーリアの心的回復の物語だとすれば、セックスに関する表現は、痛々しくこそあれ、とても笑える場面だとは思えないのですが、、、、(ちょっと、白けたので愚痴ですみません)

    舞台は砂砂砂、、、舞台上から落ちてくる砂は下手に飾ってある砂時計と共に、時の経過の速さと重さを象徴しています。一方で、砂というのは、無形で捉えどころのない存在でもあります。砂の演出は、この舞台の肝ですね。

    ネタバレBOX

    ラストで、ミランダ医師があの医師であることが明白になりますが、その後の余白は意味深ですね。
    調査委員会の報告を終えたジェラルドと一緒に、シューベルトの「死と乙女」のコンサートを聴くポーリナ。その会場には、ミランダ医師も。

    さて、この場面は隠喩?それとも、現実?
    ミランダ医師が、ポーリナに殺されていたとすれば、ジェラルドは調査委員会から外れていたであろうし、ましてや仲睦まじくコンサート会場に揃って来ていないでしょう。
    でも、どうやってポーリナはあの忌まわしき「死と乙女」を、平穏に聞けるようになったのでしょう。ポーリナとミランダ医師の視線の交差と、落ち来る砂を双方が、それぞれに手にするポーズは、時に抗う行為にも見えます。

    0

    2018/07/30 13:22

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大