ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ 公演情報 ニ兎社「ザ・空気 ver.2 誰も書いてはならぬ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    二兎社の『ザ・空気 ver2 誰も書いてはならぬ』を観劇。

    前作が演劇界では話題になり、今作は続編。

    ジャーナリストと政治家の癒着の話。

    保守系大手新聞社の論説委員が、総理大臣に記者会見の質問内容を事前に漏らしてしまう。それを知った社員記者が内部告発をしようと、他社のリベラル系全国紙政治記者に相談する。
    そしてそこにたまたま居合わせた弱小会社のネットジャーナリスも参戦して、総理大臣を追い詰めようとするが、大手新聞記者たちは会社からの圧力と己の保身により屈してしまう。
    そして取り残されたネットジャーナリストは、事態を世間に広めようと孤軍奮闘するのである。
    理想を持ったジャーナリストたちが、政治家を追い詰められないジレンマを描いているが、それは己の保身との戦いでもあるというのが、今作の見所である。
    理想ばかり掲げるエリートの大手新聞記者が、結局は保身に走ってしまい、己の理想を成し遂げられなかった忸怩たる思いがあれば良いのだが、それすらない、いやその感性を意図的に脇においてしまうのが問題である。
    今作はコメディー調のややふんわりした描き方とボカしながらもモリカケ問題を中心に描いているからか、見終えた後の余韻は長引きそうだ。

    作品の出来も質も高く、一級品になっている。
    そしてかなり面白い!

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    2018/07/04 07:52

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