ジハード ―Djihad― 公演情報 彩の国さいたま芸術劇場「ジハード ―Djihad―」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    蜷川さんが鍛えたプロの役者が演じる 瀬戸山美咲 演出「ジハード」見応えがありました。
    とにかく熱い舞台でした。役者と気持ちがシンクしてしまったのか、銃声に思わず体が反応してしまい、自分でもビックリ、引き込まれてしまいました、
    人々の複雑な思いが役者の身体を通して流れ込み、ラストでは鳥肌が立ち、涙と震えが止まりませんでした。
    瀬戸山美咲さんの、観客と役者の心を地続きでつなげる、とてつもない力、凄すぎます。実績のあるシンプルな舞台は邪念を消すのに役立ちました。

    移民、宗教、人種、戦争、そして、
    デリケートで、日本人には判り難い話がビンビンに伝わってくるのは役者が脚本を昇華し、そこに生きているからなんでしょうね。外国人労働者受入れを議論している今こそ目を逸らさず、向き合わなくてはならないテーマのように思いました。

    埼玉までいった甲斐がありました。

    ネタバレBOX

    前首相もゲイを公表。当たり前にLGBTが暮らす、ベルギーでも移民は同化が求められる。信じられない思いです。
    宗教・思想、人は人が作ったルールに縛られ、一方では、綺麗ごと。そして、その裏に流れる負のエネルギー、悲しみ・復讐のスパイラル。。幸せとは何、家族、血族をつなげること。仲間ってだれ。

    移民先進国のアメリカでは履歴書(レジュメ)に写真貼付は禁止です。改善を努力してきた国でした。しかし、トランプ大統領はその時計を逆回しに動かし始めています。

    勤務地近くの多くのコンビニ、カフェはもはや外国人無しには回りません。国を越えて流動化した労働市場の中で、日本はどうなっていくのか。もし、日本在住の外国人が差別を通じて日本に憎しみをいただき始めたら。。。背筋が寒くなってしまいます。


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    2018/06/24 02:52

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