正義姦 公演情報 TAAC「正義姦」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白かったです。人間を花で例えていて、逆も然り、花を人間で例えていて、花と人間がうまく絡み合っていると感じました。塵・肥科、おじいさん・おばあさんの描写が若干少ないと感じたせいで、最後のシーンに感情移入できなかったが、それでも十分楽しめました。1番印象に残ったのは、苔さんのシーン。苔さんの最後のセリフに共感し、納得しました。

    ネタバレBOX

    今回の観劇での自分の解釈

    多分、女性の化学者で不正が発覚した事件ということは、あのSTAP細胞の一件となぞらえている部分があるんだろうなと観劇中に思った。「枯れない植物園は、あります!」このセリフとか特に。
    塵は結局、肥科に好きと言うことはなかった。だけど、最後に花占いで肥科への思いに気づく。本当は心の内では気づいているのに。でも、本人を目の前にすると嫌いといってしまう自分が嫌いな塵は、スキの気持ちのまま肥科の息の根を止めてしまうことで、全てを終わらせる。永遠の意味を持つ涙を流して。ここの意味とか考えると良いなぁって思います。
    それに対して、掃除の老夫婦の最後。おじいさんがボケてしまっているおばあさんの息の根を止めようとするが、塵・肥科の二人とは逆で、おばあさんが素直に相手に大好きという気持ちを直接伝えることで、事なきを得た。そして、おじいさんがサクラを見て、「イチョウが綺麗だね」とおばあさんを否定するのではなく、おばあさんに寄り添うところはグッときました。ここの対比も良かったです。
    苔の最初で最後の話すシーンが良かった。枯れない花は命を感じられなくて、枯れていく花は美しいと。
    本当に自分もそう思ったし、彼女がいて良かったなと思った。救われた。

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    2018/04/14 20:41

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