満足度★★★★★
【恋人達が壊れて行く過程をリアルに描いたビターチョコレートのような物語】
ラブロマンスか~。。。
硬質で上質な紙にバッチリ印刷された、軽々に撒けないであろう招待カードのようなフライヤーを見た際の第一印象です。結婚式のオプションサービスみたいにフライヤーにコラージュされた写真群のような他人の馴れ初め画像集を見せられても、食べ物も含めてスイーツが苦手な私にとっては困るものがある。
しかし、気になるタイトル。『長いお別れ』ってどういう事? 別れは特定時点の出来事では?
そこで、企画・構成・演出として筆頭に名前の挙がっている方のツイッターを見ると、シニカルな画像のみリツィートしており、スイーツ感ゼロ。間違ってもSNOWで加工した自撮り画像をUPしたりしないタイプである。その彼の本作紹介文を見ると、何やら人類史レベルの話をしている。「これは何かあるのではないか?」という期待を胸に劇場へ足を運ぶ。
劇場に入ると、ジェンガ(積み木)が舞台中央にポツンと置かれ、ライトアップされている。そのピースの一つ一つが二人の想い出・出来事の積み重なりを表わし、脆くも崩れ去るものとして象徴的に表現されていると感じさせる。
そして、おそらく冷たいであろう雨と二人の想い出や関係を浸蝕するかのように打ち寄せては返す外洋の荒い波の音が聴こえてくる中、劇が始まる。
2018/02/12 08:02
レビューも書いたので、頂いたフライヤー類を整理していて気付いたのですが、入場の際に受付で渡されたフライヤーに添付されていたチケットは、本公演のものではないんですね…
1年8ヶ月前の「上野ノ動物園」のもので「ご来園」済みになっている。フライヤーのデート写真のパンダとの関連から、二人のデートの想い出の品を付けたという事なのかな。
紙質といいデザイン・印刷といい、かなり精巧でこだわりを感じますが、今まで気付きませんでした。(苦笑)
本公演のチケットだと思っていたのもので…