ベネディクトたち 公演情報 ナカゴー「ベネディクトたち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    超人「ベネディクト」を取り巻く人々を描いた60分程度の作品。
    特殊演劇集団(と勝手に名づけた・笑)「ナカゴー」の公演。
    いろいろ逸脱しすぎて中毒的に面白い。

    (以下ネタバレBOXへ)

    ネタバレBOX

    ナカゴーを見ていると「これは何なのだろう」「一体何を見ているのだろ」と思ってしまう(観ているときには思ってないが)。
    たぶん、それは「演劇」ではないか、ということはわかるが、自分の知っている「演劇」とはずいぶんズレていうるよう思う。
    と言うか、「素晴らしい演劇」「良く出来たお芝居」というものとは大きくズレている。

    いろいろめちゃめちゃだし、役者の演技も「上手い」「下手」という範囲を逸脱している。
    もう、何が何だかわからないことになっている。演出のほうも。手作り感満載でもある。

    でも「面白い」のは確かなのだ。
    とても笑えるのだが、「笑える」=「面白い」ではない。
    自分の中のいろいろな基本的な設定をひっくり返されてしまう面白さがあるし、暗さや闇さえも感じてしまう「面白さ」もそこにはある。

    この作品、「超人」って何? と思っていたが、どうやらベネディクトは人を虜にしてしまう超人らしい。
    男も女もベネディクトに関わりたいと思うのだ。

    相変わらずのしつこい台詞の応酬。いや台詞と言うよりは「叫び合い」。
    ベネディクトが立っている次元(階層)が違うのか、まったくお互いが理解できない。
    というか理解するつもりさえない。

    ベネディクトは、自分が正しくて相手が間違っていると考え、それをわからないのは相手が劣っているからだと主張するだけで、歩み寄ることなど絶対にしない。相手も同様。ただ責め立てるだけ。

    どこからどう見ても聞いてもまったくの平行線のまま怒鳴り合いが続くし、パンチも出る。
    というあらすじを紹介しても何にもならないことはわかっている。
    「結局人はわかり合えない」なんてそんな当たり前のことも言いたくない。

    ナカゴーって「演劇」というよりは「ナカゴー」を見せているのだ。

    ナカゴーが舞台の上で見せる、登場人物同士のズレは、ナカゴーと我々の間にあるズレと同じで、そのズレを楽しいという、自虐的で暗い感情が、ナカゴーの楽しさなのかもしれない。

    ラストの唐突さは驚愕! としか言えない。

    同時上演は『話したい人』。
    膝に出てきた人面瘡の話。
    膝にペンで書いてある人面瘡が「消えちゃう」というワンアイディアだが、かるいパンチで面白い。

    ベネディクトを演じた篠原正明さんは、ほかの舞台に出るとどうなるのか気になる(Eテレでは見たけど、あれは篠原正明さんではないように思う・笑)。アメリカンなのかなあ(笑)。

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    2018/01/09 07:47

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