ジ・アース 公演情報 十七戦地「ジ・アース」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ギャラリーLE DECOを初めて訪れた。同じく狭小スペースのspaceEDGEは複数回訪れているが、画像からしてもっと小洒落た空間、また3フロアあって、地理的に近いのにステータス的に随分上、という印象を勝手に持っていた。
    が、今回訪れたその場所、5Fがそうなのか、単なるギャラリーである。照明設備はなし(あり物使用)、イスは数は少ないのに平坦な分、二列目でも見づらい。
    その条件の中での上演、観劇である。
    題材(というか作品)は三つあり、それらは変則的に繋げて一つの作品として上演されたという事だ。
    私はその事が判らず、別作品を接続しているなら脈絡が見えなくて当然だが、脈絡があるはずなのに見えてこない・・その事が(この所の体調のせいもあるが)睡魔に繋がった。いつまで待っても「次の作品」にならない。実は3つの作品を別ステージで上演するのだったか? という考えが頭を巡ったり。場面(作品)が変わるたびに目を開くが、繋がりが見えてこない(当然だが)。
    「最初の作品はよく判らない作品なのだな」と、次に期待しようと決め込んだというのもある。大いなる誤解であった。

    要は、3つの作品を転換のたびに頭を切り替えて「観る」観劇の仕方を、知っておくか早々に気付く必要があったわけだ。
    今思えば「着替える」時間が作品転換の合図だったが、照明が使えない事による芝居のルール伝達の不十分は、何らか埋め合わせをすべきでなかったか。
    今後観ようとする方には、その事に注意をされたし。

    そんな事で、作品の内容について評する事ができないが、共通するのは二人の役者による会話劇だという事。現代を反映したどんな会話が交わされたのだろう・・少しでも耳にとどめたかった。

    ネタバレBOX

    苦言を呈するなら、こういう環境でやるなら二列目は立って観ても良いことにしてほしい(席の並べ方をずらすとかもアリ)。
    また、上演環境的には路上演劇に近いので、気楽な姿勢で観ることができ、そして劇中役者から時おり客いじりがあったりする・・そんなのも良いのにな、と勝手ながら思った次第。
    劇場としての機能を削ぎ落とした「エンゲキ」の形を探る、という試みの機会として、突き詰めてみても良かったかと。

    十七戦地が「久々の公演」とは認識しなかった。柳井作品は方ぼうで上演されていたので・・。「劇団」活動を大事にされるなら、劇団色を打ち出して行きたい。もう一人の役者が「十七戦地」の役者なのかどうかも、明示してほしかった。

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    2017/12/16 02:39

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