短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」 公演情報 空宙空地「短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ■【スト/LT/ひや/目B】鑑賞/約90分■
    この4編の盛り合わせを先に鑑賞。心優しい神様が、市井の人びとの日常の諸相をはるか天上から見下ろしたらこんなふうに見えるのでは?と思わせる作品群。たぶん神様、人間の間抜けっぷりにときおり苦笑を浮かべながらにまにまと覗き見ているに違いない。
    初見の団体だったけれど、全体につつましやかな作風は好み。
    何より、代表のおぐりまさこさん、作・演出の関戸哲也さんとも礼儀正しく誠実味にあふれ、団体そのものに好感が持てる。
    ちなみに、お二人とも立派な大人でいらっしゃるが、酸いも甘いも噛み分けてきた人生のベテランにしか作りえない劇世界だったなあと、これを書いているいま思った次第。

    ネタバレBOX

    一番のお気に入りは、走馬灯に興味を持った奥さんにそそのかされた旦那さんが二人の思い出を次々に呼び起こし、奥さんと共有する「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」Bバージョン。
    呼び覚まされるしょうもない思い出の数々に加え、思い出と思い出の間をつなぐ前衛もどきのダンスも可笑しく、それだけに、切ないラストが胸にきました。

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    2017/10/29 01:02

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