精神を病んでしまった少女の話 公演情報 兎団「精神を病んでしまった少女の話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    18日夜、そして、都合により?! 19日夜の2回拝見(115分)。

    ネタバレBOX

    まず何よりも先に言いたいのは、劇中、どころか開演前にも耳に飛び込んで来る、1993~2005のヒット曲の数々。当時、主人公の田村クン(演・長江信二さん)よりはずっと年上の社会人だったが、あの頃の悪戦苦闘ぶり(汗)が蘇ってきて、理屈抜きに懐かしかった。
    それと、劇中、田村クンと千鶴さん(谷川史緒さん)との会話シーンでしばしば話題に上った、仙台七夕の前夜祭にあたる花火大会。仙台は何度か訪れたものの、花火を見られる唯一の機会が雨天中止…あの時季の仙台、ホテルがなかなか取れないだろうけど、また行ってみたいなぁ、と(文字通り、遠い目)。

    …といった、極めて個人的な感慨はさておき。

    今回、舞台上のユーティリティプレーヤー「MOVE」の演出が、何作か拝見してきた兎団さんの作品のうち、今迄で一番、ストーリーに馴染んでいたように思われます。
    作品によっては「癖が強いなぁ」と引いてしまうこともあった、MOVEの「内面の声」的な役割。今回に関しては、田村クンを表現するうえでの最善手かな、とさえ感じられました。
    その効果もあってか、長江信二さん、谷川史緒さんの、過剰に感情を爆発させるでもなく、淡々と進んでいくやり取りが、従来作以上にじんわりと、こちらの感情にも響いて来たのかな、と。

    最後にまた個人的な感慨ですけど(苦笑)、大学生たちのモラトリアムな気分、よく描かれていたと感心しました。田村クンと同じく、留年して就職した者の目からしても(苦笑)。

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    2017/10/20 04:50

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