オムニバス公演『DISPLAY』 公演情報 アロック・DD・C「オムニバス公演『DISPLAY』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     日時が異なると演目に若干違いがある場合があるので要注意。拝見したのは9月24日13時開演の回である。この回は4作品、各回の合間にステージ回を示すパフォーマンスがある。面を付けた人物が、サティーのジムノペディーの流れに乗って登場。大きな骰子を振って演目を示した目出たら、これを観客に示すという趣向だ。

    ネタバレBOX

    1:トビハ(舞踏)「九相図 わが身世にふるながめせしまに」:色恋に狂った君主の目を覚まさせる為に、絶世の美女が死に腐乱して行く様を描いたとされる有名な話を舞踏化した作品。タイトルを見る迄、何を表現しているのか分かり難かった点が難点だが、良く鍛錬された身体による踊り自体はかなりのもの。数字の後最初に書かれているのが、演者、或いは演じるグループである。
    2:大野まゆみ、坂入美優、千神麻衣、本多渚紗、渡邊千尋(コンテンポラリー)「月へ」:終演後当パンを拝見する迄、タイトルは「初源」乃至は「始源」或いは「子宮」だと思っていたのだが、これでは中盤からの動きを説明するのに無理があり、タイトルを想像しながら拝見していたのだが、音響とのコラボレーションが実に素晴らしいダンスパフォーマンスであった。オープニングのフォーメーションも、1人が扇の要の位置に陣取り、他の4人はそれぞれ開いた扇の頂点を示す位置に居る。殆ど動かず、動くとそれが成長する胎児の動きのようである。この部分だけ独立させて上記のようなタイトルで演じたら、高い評価を受けるであろう。ダンサーが全員女性なので、大きな動きに対して同時に静止を表現できるよう衣装の上着を振り袖にすると良いかも知れない。というのは、中盤以降激しい動きが入ると振り袖の方が動きと静止を同時に表す瞬間があって増々綺麗な舞台に仕上がるだろうと思えるからである。
    3:KBA西村真珠、佐藤瑠華、畠山日花里(ネオクラシック)「暁」「Never」
     2作品を踊ってくれた。良く鍛錬された身体の紡ぎ出す美しい動作と静止時のかなりの完成度がグー。
    4:荻原あきの+須貝哲也(朗読+ダンス)「ベロチョン」
     “べろだしちょんま”という名の人形があるそうだ。十字に広げた腕、後ろについた紐を引くと眉毛が八の字に下がり、ベロを出す。それを見ると誰もが笑わずには居られない人形だと言う。この人形のできた因縁が語られる中、ダンスが舞われるのだが、小道具は真っ赤なパラソル。ちょんま(千代松)の父で名主のトウゴロウは、直訴に及んだのだ。結果、妻子共々引き回しの上磔刑に遇った。その際、如何にも日本の役人らしい順序で殺してゆく。初めに突き殺されたのは、僅か三歳のウメ。(現在の満年齢なら2歳であろう)。彼女の胸の前でブッチガイに交差しギラリと光る槍を見て、ウメが火のついたように泣き始めた。その時、ちょんまが叫ぶ。「あんちゃんの顔を見ろ」そして眉毛を八の字に下げ、ベロを出した。ウメは笑った。次に十二歳のちょんまが突かれた。然し舌はアッカンベーをしたままであった。名主一家が全員惨殺された後、其の地には小さな社が建った。役人がいくら壊してもいつの間にか、また建っていた。今でも彼らの命日の1日には、縁日が開かれ、ベロ出しチョンマの人形が売られているそうである。(以上がべろだしちょんまの粗筋だ)余計な説明は要るまい。興味のある方は自分で調べて欲しい。(最近では知的所有権で訴えられかねないから)

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    2017/09/25 00:43

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