さよならだけが人生か 公演情報 青年団「さよならだけが人生か」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    平田オリザの『さよならだけが人生か』を観劇。

    とある住居建築現場の宿舎では、現場から遺跡が発掘された事で、工事発注者の責任者とその部下、現場作業員、その現場班長の娘とフィアンセ、お手伝いさん、警備員、考古学者、考古学を研究している大学生たち、国の偉い人などが集まっている。そこで何か特別な事が起こる訳ではなく、永遠とムダ話をし続けている人たちの話である。

    今作も何時ものように話の起点も終点もなく、勿論、起承転結すらなく、話のどこかの部分を一部切り取っただけの展開になっている。
    何時もなら、僅かながら背景は感じさせて、そこから面白さを掴んでいくのだが、その肝心の背景には触れない、いや背景はないのである。
    それは平田オリザが西洋演劇を否定して生まれた独自の演劇で、これを面白いと見るかどうかは、個人の裁量次第だ。
    演劇界のトップランナーの野田秀樹が表なら、平田オリザは裏のトップランナーである。
    描き方は対極ながら、共通しているのは言葉をコントロールしている事だ。
    そんな表と裏のどちらが好きで、どちらが刺激的かって?
    そりゃ今は、平田オリザである。

    お勧めである。

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    2017/06/27 18:31

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