時来組何回目かのアトリエ公演 多分9回目・・・。(仮題) 公演情報 神田時来組「時来組何回目かのアトリエ公演 多分9回目・・・。(仮題)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     アクセス地図を見ていたら、なんとラドはラドリオⅡ(元)ではないか!? 花四つ☆。

    ネタバレBOX

    今でも元々のラドリオは営業しているハズだ。何れにせよ、因縁を感じるのはラドリオは好きで良く出入りしていた店だからである。神保町は子供の頃から縁のある街で、社会人になってからも仕事場が界隈に在ったり、ずっと付き合いのある街なので、この符号に驚いてしまった。閑話休題、自分のことなどを書き込んだのも、今作に関わりがあるからである。今回は、時来組に入った新たなメンバー4人のお披露目公演ということなのだが、3つの作品のオムニバス形式の上演で、その第一作が、ラドリオの斜め向かい辺りに実在する”ミロンガ”や、作家が原稿を書く為に缶詰にされることで有名な(無論、それだけ落ち着いた、サービスの行き届いたホテルなのである)山の上ホテル等、神保町馴染のホテルや店が登場するからであるし、観客に対する前説の対応の仕方も、如何にも小粋な神田らしい体の物だったからである。一作目は推理物ということになるが、こういう地元感覚を大事にした作品でもあった。
     二作目は、云々伝々首相(どこかの植民地首相で云々を伝々と読んだことで有名。自分の愚かさを隠す為か、三代将軍、家光の三本の矢の話を持ち出すアホで、何チャラミクスなどというたわけた「理論」を得意になって実践させている。)をおちょくった作品で、とんでもない新法の施行で庶民が塗炭の苦しみを嘗める話だ。
     三作目は、口上から察すると再演か再々演の作品だと判断した。第二話では、悪法の為に二十年以上も鍛えて来た技術を断念しなければならなくなった職人の、徒弟としての修業の話に心を撃たれたが、三作目では、小学校低学年の時提起され、血判状迄作って、二十年後に会って埋めたタイムカプセルを開封する約束を巡っての淡い恋と、恋に揺れる二人の重い現実とが、ピュアに描かれているが、女心の恋に賭けるひたむきな様を描いてホロリとさせる。どんでん返しもあって、こちらは、見抜けなかった。

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    2017/06/13 02:27

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