Lullaby 公演情報 キコ qui-co.「Lullaby」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/05/02 (火)

    不器用な男女の紡ぐ愛のかたちを、いまどき珍しいくらいの、愚直だが繊細なタッチで描いた2時間10分。ザムザ阿佐谷という器を通して増幅された、役者さんたちの熱気に終始当てられ、終演後も暫し腰が立たない程でした。

    ネタバレBOX

    佐藤健士さん、東澤(とうざわ)有香さん、主宰の小栗剛さんのキコ勢に、客演ながら、鶴町憲さん、春名風花さん、川上憲心さん、百花(ももか)亜希さん。昨年9月の『平日の天使、その他の短編』から引き続きの役者さんが多い座組、なんだか「キコ一座・奮闘公演!」みたいな感覚で、賑やかな序盤の舞台、眺めていました。

    でぇ、本作のキーワードである「不倫」には前作『ミートソース・グラヴィティ』を、(今回は「戦争」でしたが)おはなしの推進力たる道具立てには同じく前作の『平日の天使』を、頭に浮かべながら観ていたんですが、舞台が進展…いや「急迫」するにつれて、前作の残像は霧散しました。音楽好きのアンちゃん・敏和を初めとした登場人物たちを、「愛」を描くためとはいえ、どうしてここまで追い詰めるんや!と半ば憤慨しながら(笑)、板の上から一刻も目をそらすことが出来ずにいました。

    初めにも述べた通り、「終演後も暫し腰が立たない程」消耗しました。他の方のツイートにも同様の感想がちらほら。観客の五感をグリップして放さない、腕力のあるラブストーリー(&ピースもかな?)の舞台、全身で堪能させてもらいました。感謝!

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    2017/05/03 05:04

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