空と雲とバラバラの奥さま 公演情報 クロムモリブデン「空と雲とバラバラの奥さま」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    人気あるようなので、一番はじっこで非常に見づらい場所にかろうじて席を確保。

    出だしわからん設定が、ずっと気になる展開。第四夫人がなにげなく出てきたあたりから、このひとの個性・なまり・おっとりな対応に注目。

    舞台テンポ、話のながれ、さらにおもしろいコントぽい会話に引き込まれた。同じ劇団のほかの作品に同様の印象を持つかどうかは全くわからない。でも、本作品は大成功だと感じる。スゲエ!

    ネタバレBOX

    ねこは,双子の姉妹を殺したかもしれない山野と何度か,軽妙な会話をする。山野は,そもそもこの山里での殺人事件で黒幕を演じる。山魚を大量に捕獲しようとしたはずみで,過失致死事件に発展した場面に遭遇したのを利用して,村を混乱に陥れる。実は,山野が現れたのは重大な理由があったようだ。その事情は,最後に明らかにされる。そこで,幕となる。

    多くのおもしろい場面はあった。目立つ笑いを誘うシーンもあった。しかし,非常におかしかったのは,私にとっては,ねこの登場からだ。彼女は,一番普通に田舎の花嫁を希望している。なのに,自分は,第四夫人であり,ほかの夫人は,世間的には妾と呼ばれるような存在だってこと。いずれにしろ,アタシは子どもを産む道具。でも,旦那はアタシに触れる気配はない!

    そもそも,殺人事件はあったかもしれない。たしかに,賠償金を支払うのではなくて,一家まるめて,森村家はまるごと,岩瀬家に吸収合併される。そこでの,待遇は,ドレーである。中国かなんかの王朝史であったようなドラの音が鳴るたびに,舞台は引き締まっていく。ふざけた会話,ことばのあそびにあって,ドキッとする社会風刺みたいなことが起こる。

    たしかに,人間関係とか,男女の愛とか,そうゆう日常現象は見方を変えるとすごく滑稽だったりする。また,もっと,別の生き方,社会の在り方ってあるのかもしれない。たくさんのナンセンス・コントが,ただつながってるて,わけじゃない!これは,すごく面白い演劇だった。

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    2017/04/30 18:06

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