場違いの一日前 公演情報 電動夏子安置システム「場違いの一日前」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/02 (日)

    快晴の日曜日のお昼、大楽の舞台、観て来ました。

    ネタバレBOX

    まずは個人的要望。
    舞台手前のセットが「一日前」、奥が「当日」という時間設定。おはなしが進んで「江崎」「尾久」「狭川」の、2日間の行き来が頻繁になるにつれて…スイマセン、私だけかもしれませんが(大汗)、今、どっちの時間設定での出来事なのか、一瞬、戸惑ってしまうことが時折ありました。日付を言うセリフで、観客に時間設定を確認させるだけでなく、たとえば、日めくりカレンダーや、日付の書かれたホワイトボードなど、舞台の途中からでいいので、常時、提示してもらったら、状況把握の助けになったかと存じます。

    とか何とか、いきなり文句から始めましたけど、今回は、前作『Show Cage』よりも理屈や背景がわかりやすく、『ブレッチリーの啼かない鵞鳥たち』と同様、すんなりとストーリーに入り込むことが出来ました。
    ふとしたきっかけで、「一日前」との行き来ができるようになった「当日」の研究者たちが、「当日」に起こった大小様々な悲劇のきっかけを消そうとして、周囲を巻き込んでの大騒動を引き起こす理系?コメディ。先月、拝見したアガリスクエンターテイメントさんの『時をかける 稽古場2.0』もそうだったんですが、「タイムトリップ」という使い古したフレームでも、ユニークな着眼点からアプローチすれば、斬新な作品が生まれるんだということ、再確認させてもらいました。掛け値無しに、大爆笑の2時間でした。

    役者陣。
    劇団員の方達はもちろんのこと、劇団員と見まがうばかりに座組みに馴染んだ小川麻琴さん、客演の役者さん達と、皆さん、演技が手堅い・手堅い!
    シリアスものよりも演技の巧拙が作品の出来を左右する(と私は思っている)コメディにおいて、穴の無い(or 目立たない)キャストは、安心して観ていられました。
    それにしても、道井良樹さんのキャラクター性と、岩田裕耳さんの舞台映えする声質は凄いですね。他ではめったにお目にかかれない、劇団の宝かもしれません。

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    2017/04/02 23:16

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