『こんこん』 『跡』 公演情報 世田谷シルク「『こんこん』 『跡』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    無隣館時代の小品観劇以来、劇団本公演を観劇。対照的な作品の二本立て。堀川炎の揺らめく蝋燭(さわると熱い)のようなアイデアの火花は今なお。と言っても私が目にしたのは劇団公演を1回(演劇修行前ラストの?)と無隣館のと近年の2度だけなのだが・・「(あの人)らしい舞台」と感知させる匂いがある。

    ネタバレBOX

    最初の新作『跡』は台詞無し、音楽が流れる中で一人の男の一生が描かれ、無声映画を観る趣き。完成度高し。『こんこん』は狐の話だが、一人の男の想念(夢)の世界が関節の外れたハチャメチャな様相で展開する。こちらは台詞過多でうるさい。冒頭と最後の「現実の男」の登場で収まりがつくが、一生分生きるに等しい濃さのある夢が、ラストは現実に浸潤する予感で落としている。
    二つの作品がうまく対を成したい所だが、「夢」の中の印象が(『跡』を観た後ではいっそう)現実のモードに近く、しかも破綻しかけた物語。夢だったはずがいつしか現実の話だと思って見て居る・・という感触が狙いでるならそれはそれで良いが、テキストがもっと練られたい。スッキリと収まりの良い話にするか、ナンセンスに寄せるか・・。ただ別役実の文章を読むと、不条理が成立する要件というのは厳密であるらしいが、線香花火の持続力(喩えが悪いか?)で個人的にはそちらを狙ってほしい。

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    2017/02/16 08:13

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