カタロゴス-「洗」についての短編集- 公演情報 劇団5454「カタロゴス-「洗」についての短編集-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    前作の
    「数」についての短編集とは違って、どういう訳かひとつの立派な物語。(勿論、前作も素敵な仕上がりだけど。)5つの背景がオムニバスとして物語を構成している。

    九(板橋康平)が愛する、望まぬ過去を消してくれる洗濯機を軸に展開していくのだが、ストレートに笑えるのは一美(榊木並)、千尋(佐瀬恭代)、二葉(森島縁)の3人の会話。一美の迷走行動に、千尋の自虐的返し、二葉のシャープな突っ込み。
    見事な連携だった。
    またダークな雰囲気の八木(高野アツシオ)も、ゲスな七海(関幸治)も味わい深かった。
    百合(染谷敬子)のセレブ感もいい感じ。
    それにしても、この脚本を書いた春陽漁介という人は才能ある人だと思う。
    次回作も期待している。

    内容に関係ないかもしれないけど、あえて「四」は外しているの?

    ネタバレBOX

    人によっては、アフタートークには参加しない主義という方がいるけど、観客からすると見終わった後に、演出の意図や制作秘話、あるいはスタッフのネタを聴けるのは凄く嬉しいし、ありがたいこと。今以上に、その劇団や役者や制作に関わる全ての人が好きになるはず。(内容がつまらなければ、あまり意味は無いかもしれない…)
    例えば、出演者の中で五樹と二葉だけ手が汚れていないという理由も解説を入れてもらうと、より理解が深まるし、演出に感心するもの。
    まぁ出演した後に、また板の上に出るのは役者にとってはやっぱり負担になるでしょうね。
    5454はもっと大きな舞台やホールで、沢山の人に観て欲しい気持ちもあるけど、小劇場のこの距離感はあまり壊してほしくないって矛盾も感じさせてくれた舞台でした。

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    2016/06/07 11:12

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