満足度★★★
ちょっと長いかな、けれども見ごたえあり。
前半の1時間は少々疑問、深夜の居酒屋でやんちゃな若者の騒ぎを隣の席で聞かされてるみたい、、、しかし、設定などの説明が多く、その説明が逆に後の展開を想像させすぎて展開の妙を薄めている気がします、、、。
嫌だったのが女性方が、頭や顔をたたく・蹴るシーンが多すぎで演出的には安易かなぁ?って感じました。
中盤から物語を変化させる人物が登場したり、それまでの登場人物に変化が現れます。起承転結で言うなら「転」、そして見ごたえが出てきますね。
このどうでもいいような教団がどう絡むのか?悪人の登場、揺れる主人公・・・。
脚本の展開がこのあたりから加速し、心地よいです。だから敢えての前半の乱雑感なのかな?
純真でかわいいトロ子を東条がどんな風にやったか?・・・を生々しく想像させる東条が超不気味、黙って立ってるだけで怖い、怪演でしたぁ。タツオ、いい人だと思ったら、、、仕方ないけど切ないね、雨具から顔を出したシーンが良かった涙しました、心に響く演技・・・すてき。
主役のタカシは、少々お疲れだったのか少し滑舌が気になりましたが、感情のベクトルが一方向、それがある意味で実直に見え垢抜けない感じもあり役に合っているのではないかなぁ?って思ったりしました。
長い舞台だけど演出のテンポとよく出来た映像などのお蔭もあって面白かったですぅ。
脇に巧い人がいてよかったぁ、主役もっと頑張れ~!というエールを贈ります。