ミセスフィクションズのまんがまつり 公演情報 Mrs.fictions「ミセスフィクションズのまんがまつり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    マンガ
    面白い。70+AT20分。原作未読。

    ネタバレBOX

    いまなく(鈴菌カリオ)
    引退試合もボロ負けのバレー部員、冷めたメーコ(加藤葵)と熱血なミヤ(水野以津美)の話…。
    部活という青春なとこから、熱中できるものがある幸せとか、もっと気づけたんじゃないかという後悔とかを描いたような感じ。部活に限らず、そんな感覚けっこうあってなんとなくジーンときた。ミヤの疲れてれば悩まない的な言葉が刺さった。

    橋(平方イコルスン)
    女子高生な岡戸祐子が彼にフラれたことを突如思い出し、釣られて吉田圭織も(失恋を思い出し)泣き出す。そして、片恋な堀内萌と意中の男性の間に橋を架けるよとエールを送る…。
    女子高生が語る可動橋の導入部からして妙な色合いの作品。色恋のないと思われてた堀内への茶化しや橋にかけたユーモアな台詞と、ニヤニヤできる一品。短いながらも印象的だった。

    リンゴの国のお姫様・森田早紀(源氏名 姫) (安田弘之)
    コスプレ風俗店に出戻った姫(岩井七世)はリンゴを前にシクシク泣くばかり。嫁ぎ先(青森?長野?)で夫のDVから逃げてきた姫に、根性なしと一喝するマユミ(高畑遊)が一仕事終えて部屋に戻ると、食いからしたリンゴを残して姫は消えていた…。
    原作6Pほどの作品で結構忠実に制作したとのことだが、とてもいい感じに仕上がってた。演出の作風にあっているというか(ATで原作に影響受けてるといってたけど)。マユミのタフさが姫のか弱さの内にある芯の強さを引き出したかのよう。(DVで)前歯のない姫がリンゴを食い尽くしたのを見て、根性あんなとニヤっとするラストまで、いい流れがあった。

    恋の草鞋編み(平方イコルスン)
    関西出身な先生(岡野康弘)に関西弁でしゃべってもらう代わりに草履を編もうとする女子高生・湯口光穂。友人の堀内が適当に作った草鞋を先生が受け取り「おおきに」と言ったことにショックな湯口を励ますため、堀内は足型から作り始める…。
    橋とは微妙に違う色合いだけど、しっかり笑えるコメディ。女子高生と草鞋というミスマッチな材料と変な展開で、思わずニヤついてしまう。いい空気感だった。

    ナオミ女王様に仕えた日々(うめざわしゅん)
    ナオミ女王様に飼われることとなった潤一郎。調教され反抗してボコされ、日々を送る。そして調教の期間が終わり、別れの際、首輪を外した潤一郎君にルール無視で悪態をつく女王様とその思いを噛みしめる潤一郎君…。
    ラストの女王様の悪態シーンを盛り上げるような前振りが弱く、二人の確かな関係を彩るもう一工夫があってよかったかな。

    暗転が多いと流れが悪く感じてしまって、そこらへんが残念。いまなくの舞台裏を走る演出とかも、やや間延びしてるかな。女王様にお辞儀させないのは○。
    舞台セットはならではな感じでよい。チラシデザインは相変わらずいいセンス。チラシにもある15mmカバーがお洒落。

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    2016/02/20 14:42

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