【入場無料・カンパ制】アトリエ公演「桜歌」「RS」「忘却者来訪」 公演情報 ラビット番長「【入場無料・カンパ制】アトリエ公演「桜歌」「RS」「忘却者来訪」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2年目の演者たち
     一応白に属する作品と考えてよかろう。3作品すべてを拝見したが、若い役者陣、これからが楽しみである。自らの充実に投資して更に伸びてほしい。
    (追記2016.1.8)

    ネタバレBOX

     母を早く亡くし、父も最近癌で亡くした民宿の娘、たまちゃんは、祖父と民宿切り盛しているが、夏休みで東京から帰省していた高校の同級生ちゅん、もじゃが交通量調査のアルバイトをしている現場で偶然の再開を果たした。たまちゃんを高校時代から好きだったちゅんともじゃは、民宿の手伝いにかこつけては彼女の所を訪れる。
     ところで、交通量調査をした翌日。二人は、民宿に呼び出された。バイトの際に知り合った鉄道写真愛好家を人定してくれとの依頼が入ったのだ。というのも彼が昨日出掛けた吊り橋から落ちたというのだ。相当の高さがあるのに、外傷もなく、何より生きていたのだが、事情は分からないか? との質問であった。彼らは彼が吊り橋に出掛けたこと。徒歩で出掛けたこと。道は間違えるハズのないことなどを証言したが、問題は、彼の身元を確かめるものが何もないことであった。おまけに怪我などは無かったものの、彼の記憶は、恐らくショックが原因で無くなっていた。この診断は、この辺鄙な場所に赴任してきてくれている医師によるものであった。他に泊まれる所も無いので彼は、民宿で預かることになった。だが、たまちゃんの祖父以外、彼女を守ってやれる人が居ないこの民宿で若い男が宿泊することは、彼女を恋する男にとっては心配の種である。他の宿泊客は馴染の昆虫学者。彼女を同道している。スタッフは祖父、コックなどだが、このコック実は前科があった。現在、地元の警察官の妻になっている女に懸想しストーカーをしたり、件で逮捕歴があった。だが本当は、レイプに及んでいたのである。祖父や父が寛容な人だったのでこの民宿で働くことになったのだが、警官も重点的に彼のチェックをしてきた。
     だが、鉄道写真愛好家の“名無しさん”は、実は宇宙人に乗っ取られており、彼は、他の人の体に触れることでその記憶を無くしたりして精神を乗っ取ることができたのである。そして既に何人もの人に触れて、人間の欲望と我執がこの星を滅ぼすとの認識を得ていた。JRの大赤字を作った大本の原因である新幹線の話もさらりと入れてあるので、この辺りの生臭さが(つまり赤字になることが分かり切っているのに、巨大な建設には、大手ゼネコンが濡れ手に泡の大儲けが画策されており、その金は政治資金に化けて自民党に流れる仕組みなどである)物語にリアルな深さを与えている点も注目したい。地球は異星人の植民地になる危険があった。然し、これを救ったのは、たまちゃんであった。彼女は、宇宙人に人間の愚かさと同時に哀しさをも教えたのである。宇宙人は知的生命体としてのレベルが高いから、彼女の訴えを正確に聞き取った。そして侵略を放棄した、そのように取れるラストである。

    5

    2015/12/13 02:21

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  • えざきさま
    その後、ノーベル文学賞を受賞した「チェルノブイリの祈り」を
    岩波現代文庫で見付けたので、早速読んでみました。この数年で
    読んだ本の頂上。是非、読んでみて下さい。

    2016/02/14 01:14

    ハンダラ様
    お返事遅くなってしまいすみません!
    おすすめの作品、3月の公演が終わったらチェックしてみます(^ ^)

    2016/02/13 13:16

    えざきさま
    「忘却者来訪」も追記しておきました。
    こちらもどうぞ、ご笑覧のほど。
               ハンダラ 拝

    2016/01/08 16:00

    えざきさま
     こちらの追記ももう少々お待ちください。
    充電中は、ホセ・ムヒカ第40代ウルグアイ大統領のことを書いた本を
    立ち読みしたり、「吉野せい作品集」、「忘れられた日本人」などの名著に
    挑んでいます。無論、ほかにも、古事記を鬼道の観点から見直した本を知人が書いて
    いるので、それを読んだり、「カモメの船長」というヨットマンの本を読んだり。(この船長は亡くなったのですが)彼と共に3人のクルーで世界一周をした方から頂いたのです。自分も水産高校を出ているので、海の話で盛り上がったら、送ってくださったのです。そのほか、本屋で面白そうだと思うと、片っ端から立ち読みをするのが趣味なので、色々読みまくっています。そういえば、1月14日19時から紀伊国屋本店8階で”ノンフィクションの現在地”という1時間ほどの公演を有料でやるのですが、その公演の枕に自分の友人であった井田 真木子をもってくるというので、行くことにしました。ライター仲間だったのです。井田の作品集が刊行されていますので、よかったら図書館で借りて読んでみてください。自分のお勧めは”小蓮の恋人”と”十四歳”です。
                                                    ハンダラ 拝

    2015/12/31 22:55

    3週連続ご来場ありがとうございました!
    毎回細かい所まで観ていただけて嬉しいです!
    今作出演の2年目のメンバー達もラビット番長作品にまた出演していきますのでぜひ今後もよろしくお願いします。

    2015/12/17 23:12

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