満足度★★★★★
日々失われていく戦争の記憶や歴史が、フイと鮮やかに甦り身近になってくる瞬間を描いて深い感動を呼ぶ舞台。「ラバウル食堂」といってもあまり戦争とは関係ない人々が一生懸命に生きていて、それぞれに人生に悩み迷ったりするのだけれど、その冗長とも思える普通の時間が、ラストに至って宝石のように輝いて見える。戦争を描くのに、こんなやり方もあるのだな、と唸らされました。すごい手腕だなぁ・・・。過去というものはいつもこんな風に私たちの傍にあって、発見されることを待っているんですね。
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2015/11/12 00:05
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