お披露目〜死体編〜 公演情報 日本コメディ協会「お披露目〜死体編〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    全体評価は星4つ
     「先生と私」「黒岩家のしあわせ家族計画」は黒い訳の~と書き直せる。「キャンピングデッド」「リバースするのに遠慮はいらない」4作品のオムニバスだが、各作家の個性の違いが作品傾向にもよく表れていて楽しめる公演だ。

    ネタバレBOX

    特に「リバース~」今作がこの4本の中では最も構造的・構成的である。というのも現実に起こっている事件をリアルタイムで演じる軸に対して、バグを起こした本来バーチャルであるべき世界が割り込んで来る不条理を設定することによって、バーチャルなのにリアルに割り込めることの矛盾が矛盾としてではなくリアルに噛み合ってしまう。それがどうなるかということを描くことによって、物理的に通常あり得ぬことが起こることになり、リアルとされるもの・世界の不安定性とアモルフとを暴き出す作品となっているからである。理知的に考え出すととても恐ろしい世界が描かれているのである。竹田 哲史氏の時間軸をいじる巧みなシナリオとセンスと軽妙にその才能を見せていた浅海 タクヤ氏の演出によるコラボが理性故の怖さをも表現するレベルに至った。見事である。

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    2015/10/31 04:04

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