Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ- 公演情報 劇団コスモル「Green(C)OPERA -グリーン・コッペラ-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    う^む
    今作のシナリオライターの主張は正論である。

    ネタバレBOX

     環境に活かされていることに気付けない人間など、地球の塵、厄介者、デストロイヤーでしか無いということである。その通り。別にヒトなど存在しなくても地球上の生命はその命脈を保ってゆくであろう。逆にヒトこそが、地球上に存在しているありとあらゆる生命の敵でしかないのだから。殊に核を開発して以降のヒトは、最早後戻りも出来ない。放射性核種を無害化する技術を入手し、地球上に存在する総ての、ヒトの作り出した放射性物質を無害化することが出来ないうちは勝手に滅ぶことも許されない。最早、呪われた存在である。
     だが、此処まで考えを推し進めている訳ではない人々を相手に公演を打つのであるから、この「国」の90%以上を占めるであろう食べ物を大切にという発想を持った人々にも理解できるような論理を作中で描いておくことも必要である。例えば、リッツを頬張って吐き出すなどは、エクスキューズが必要になると考える。
     自分なら、ここで食べ物を粗末にしている訳ではない。そうではなくて、我々が普段活かされている環境で生きる他の生き物、野鼠であれ、リスであれ、その他、川の小さな魚であれ、この噛み砕かれた食べ物を食べる物があり、その小動物を捕食して生き延びる顛であれ、鼬であれ、梟であれ、森や川、湖や海に生きる生き物総てに連なる命の輪への供物である、位のことは書いておくべきだろう。ギリシャ・ローマに纏わる知識の蘊蓄など大した意味は持たない云々とアンケートに書いたのは、作品の主張と我らの生活が何らかの軋轢や葛藤を観客に起こせない時、知識には、大した意味などないということである。
     益々、世界の深みに分け入り表現の枠を広げると共に人々の心に深く分け入ることが出来るだけのノウハウを身につけて欲しい。

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    2015/08/11 18:00

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