Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】 公演情報 super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船「Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    完結編にふさわしい造り
    白龍チームのみ観劇。

    昨年10月に前編、それを経ての後編(完結編)。
    自分は前作も観劇済みなので、
    今作のキーになるであろう設定は把握してました。

    前作からキャストが変わっていたり、
    同じ人でもビジュアルが変わっていたりしていたようで、
    最初の戦いのシーンで名前を呼ばれるまで「だ、誰だ?」と
    思ってしまうことも何度かありましたが、
    観ているうちにだいたい把握できました。

    休憩15分こみで、上演時間3時間。

    休憩明けのところでコミカルなシーンを入れたことで、
    あの世界にすっと戻れて良かったなぁと思いました。

    ネタバレBOX

    積年の恨みを抱えた女性「玉梓」と、
    彼女の呪いにより、
    男ながらにして玉梓と同じ容姿をもって生まれた「犬塚信乃」。
    二役をこなし、さらに「玉梓に精神を乗っ取られる信乃」
    …というシチュエーションも体現した
    看板女優さんの演技力が抜きんでているなぁ、と思いました。

    荘助のストイックで一途、熱さを秘めたたたずまい、
    親兵衛の力一杯で暴走しがちな若さ溢れる所も好感が持てました。
    おもわず応援してしまう魅力がありました。

    八犬士を中心としたヒーロー活劇かと思わせて、その実
    「戦の中で翻弄される女性」に焦点をおいた物語。
    敵対しているようで、同じ事を願っていた
    玉梓と伏姫の描きかたに、感情を揺さぶられました。
    あと金腕大輔と伏姫の昔語り、
    大角が妻の亡骸のそばで語りかけるところも好きでした。

    大角と一角のビジュアルが見た瞬間「めっちゃ親子!」と
    なってたところもよかったです。
    大角の弟(と大角は思っている)の牙二郎の「シャッ!」という
    かけ声から始まる戦い方も獣じみていて目を引きました。


    昨年10月は小文吾の妹「ぬい」、
    完結編で「浜路姫」役を演じていた小春さん。
    (彼女が出演ということが観劇のきっかけでした)
    「妙薬で記憶を消された、信乃の幼なじみの浜路」
    という展開でしたが、
    「彼女には昔の記憶がある」ということが
    浜路の目線や表情からありありとわかり、
    それが明かされる時の説得力が増して、とても良かったです。

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    2015/06/02 19:25

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