忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ヤングチームステージ観賞
    ※ 本ステージとはキャストの半数近くが違う為、
      別のものとして考えた方がよいのかとも思ったのですが、
      一応同一の興行内という事で
      採点はこの舞台枠に入れさせていただきます。


    ボクラ団義オーディション最終選考(まで残った)メンバーと
    ボクラ団義主催久保田さん、役者竹石さんが
    (かつて通って?)今は講師を務める学校の卒業間近メンバー(?)を
    中心に構成したというヤングチームステージ。

    脚本/演出から照明/音響からは本ステージと変わらない為、
    「良い出来」と言えますが、

    もちろん大切なのは本ステージとWキャストとして
    交代した(主に)若手メンバー達のその「お芝居」。


    途中休憩時点でだいたいの所、
    自分の感想は決まってしまいました。

    良い所もあり悪い所も(もちろん)あり。

    あくまでも「学生演劇」というレベルから、
    舞台興行数年目の劇団と比べても
    遜色のないレベルといえるメンバーもいたのかな?
    という感じでした。

    今後、オーディション組、学生組、とも
    どれだけのメンバーが
    実際「演劇」の中に身をおいて頑張っていくのか、
    がすごく気になりました。
    (大ブレイクしなければ儲かるジャンルではありませんが、
    好きで始めた事なら、ぜひ頑張って欲しいと思います。)

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ 台詞を覚え、発するのに精一杯で
      ・ 発声が出来ていない。
        普段友人と話すような声で、かつぜつも悪く=観客席からすると
        聞こえの悪い声で「台詞を発する」でなく
        ただ「喋って」しまっている。

      ・ 更に悪いのは声が小さい。
        気合を入れろという訳ではありませんが、
        舞台なのでせめてマイクが拾えるレベルの声は出してもらわないと・・・

      ・ 息継ぎが上手く出来ていないのか台詞が尻切れになってしまう人も。
        (声がだんだんかすれていく。)

      など、「緊張」その他もあったのでしょうが、
      序盤は特に台詞を「なんとか」「読んでいる」という
      感じのメンバーが多かったです。


    ※ ただし、多分学生メンバーだと思うのですが、
      妙に風格のある人(女子)もいました。
      「役者然(ぜん)」としている、とでも言うのでしょうか
      台詞もしっかり発していて、視線その他も泳がない。

      (特に序盤、お金を取っての本舞台かつ満席という事で
      「観客側に目を向けてちゃんとお芝居できるのかな?」
      という点を心配していましたが、
      その点は全員頑張っていた(というかそういう練習をちゃんとしていた?)、
      と思います。)


    ・ ベテランメンバーで構成された本ステージの方を先に観ているから、
      というのもありますが、
      個々人の「個性」をほとんど感じられませんでした。

      演出により変わっていくものとは思いますが、
      「この役者さんってどういう人?」という所から、
      「この役ってどういう性格?」という所まで
      まだ、自分の声や自分のキャラをちゃんと持っていないのかなあ、と。

      ※ その点は秀吉をやられていた方などすごく頑張ってましたね。
        大神さんの秀吉とはまた違う笑いの取り方など全力で頑張っていました。


    ※ 満席はともかく、観客席から「爆笑」が連続したのには違和感を感じました。
      本ステージを観ていない、この回だけ観た人だとしても
      「今の笑いの取り方はそれほどうまいタイミングで、
      面白いと思える出し方だっただろうか?」と
      (??)になってしまいました。

      ヤングチームステージは学校から親類から関係者が多かったのでしょうか?

      いつものボクラ団義でいう「巧みな笑い取り」とは違う感じがして
      そこはちょっと馴染めませんでした
      (逆に「今の所笑えた?」と悩んでしまう感じ)。


    ・ 大音さんを茶々に使ったりと、主催側のイメージとしては
      「若者達の為のチャンス」と同時に
      本ステージを観ている人達にとっては
      「ネタ回」という感じだったのでしょうか?

      自分は「本ステージ勢」がモブ役でネタとして入ってくるよりも、
      ヤング中心でも「本ステージ同様」の真剣さがもっと欲しかったかな、
      と思いました。


    ・ ベテラン勢の中でも、ヤングチームのみ参加される何人かについては、
      実際舞台上で演じる機会が少なすぎたのか、
      ちょっと固さその他も見受けられました。
      (本ステージメンバーが何日も舞台を重ねていく中で台詞回しその他が
      良くなっていくのと同様、もうちょっと機会があればなあ、と)


    ・ 後半、クライマックスに向かうに従って、
      プロの役者と同様、「熱」を帯びてきたのか
      「発声の問題」その他もなくなって
      いい締めまで持ってこれたと思います。

      これが「最初から出来る」ようになれば、
      「プロの役者」と言えるのかな?と。


    ・ いつも学校で教わっている先生達と、
      そして「プロ」としてこれで食べている役者さん達と
      同じ舞台に立つ、という事が(特に学生さん達には)
      どれだけ「プレッシャー」「緊張感」のある事なのかは
      想像もつきませんが、
      いい経験をしたんだろうな、とは思えます。


    ヤングチームステージに関わったメンバーの中で、
    1人でも多く、「演劇」の世界で生き残ってくれる事を祈ります(-人-)


    PS.あと特に感じたのが「ベテラン」といっていい役者陣が
      若手のミスの1つ1つを上手く助けている、
      後輩の「育成」「指導」という感覚を持ちました。

      あと☆3つなのは、本ステージベテラン勢の「上手さ」と
      若手メンバー達の「拙さ」のギャップが大きすぎた為、
      「バランスの悪い舞台」に観えてしまったからです。
      (逆に全員若手で全力が出しきれていたら☆4つだったかも)

    0

    2015/03/17 23:35

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大