カタルシツ『地下室の手記』 公演情報 イキウメ「カタルシツ『地下室の手記』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    イタイ。イタ過ぎる自分・・・。
    私は、前回初演を観て、あまりの衝撃に即その年のベスト1に決定。

    初演では、モノローグに登場する若い女を演じる女優が共演した2人芝居だった。
    今回はその部分も男が語る一人芝居に変化。
    もともと「経験談を語る話」なので、本作の本質と原作により近づいたと言える。
    女優により演じられた「観ている中での「救い」の部分」「逃げ場」がなくなって、より鋭くなった。

    ネタバレBOX

    地下室に籠り、社会とのかかわりを絶つことにした40歳の男のモノローグ。
    男は、なぜそうなったかを、動画サイトに語りかけ生中継する。
    舞台背景の壁・カーテンには芝居の進行に合わせて、
    ネット上の書き込みがリアルタイムで映し出される。
    これがまず面白い試みです。
    タイミングが微妙にずれることもありますが、演技とタイミングが合うと
    爆笑も誘い、書き込み自体は意外と「しんみり」共感やもちろん罵声、
    身勝手な中傷も少しあり。

    ドストエフスキーによる原作は、最初、設定のみ引用したのものかと
    思いましたが、あらすじなどをネットで読むと、時代と具体的なものを
    現代日本に差し替えただけで、想いや考え方を述べる内容は々部分が
    多そうで、最も大事な部分も含めて忠実なのだろうと思います。
    そこが凄い!

    主人公は変化を恐れ、結局社会とかかわることができず、
    なぜ生きているのか、本当に生きているとは言えないのではないか。
    聞きたくもないだろうが、これはまさしく自分のことだと、
    前回にもまして、そう思い知らされる。
    痛すぎる。
    原作が書かれたのはいつだ?
    当時に今も変わらない本質を書いたドストエフスキーが凄いのか?
    それとも、その頃から変わっていない「今」は何なのだ?
    深過ぎる。

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    2015/03/01 13:48

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