丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました) 公演情報 鵺的(ぬえてき)「丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    一つの家族
    面白い。110分。

    ネタバレBOX

    遥(奥野亮子)…愛の妹。愛の説得により母に会うことを決める。母のこともあり、自信がないと堕胎した経験あり。
    愛(高橋恭子)…父の遺言的な手紙を見つけ母に会うことを決心。頑固でマイペース、芯がしっかりしてる。遥同様、出産に恐怖し、夫に黙って避妊薬を服薬。母に生んでくれてありがとうと伝えた。
    章朗(平山寛人)…愛の夫。自分の父が不倫してた。愛の母の素性を知って、愛が母に会うことに一貫して反対する。
    遥(宍戸香那恵)…母とその兄との子。母への復讐のため太一との子を産む。
    太一(古屋敷悠)…遥の弟。遥を好きになる。
    残間(生見司織)…愛が依頼した弁護士。高野の襲撃も跳ね返し、逆に捜査に利用する敏腕さ。堕胎経験あり。
    真登香(安元遊香)…愛や遥らの実母。愛への暴力や夫への暴言、窃盗、遥(はるか)の子へのネグレクト殺人など、色々酷い女。

    母に会うこと(あわせること)を拒んでいた遥(はるか)も納得し、一同が会する。あっけらかんとした母に対して想いをぶつける娘や息子たち。母が窃盗未遂した指輪を愛が渡し、母にはもう会わないと告げる…。

    序盤から色濃い空気感。簡単に感情記入できない登場人物ら(章朗は一般人感覚だけど)の想いが飛び交い、静かながらも熱い作品。手に汗握る感覚の舞台だった。

    愛の純朴そうで人のよさそうな感じとか母(家族)に特別な想いを抱くとことか、遥(はるか)の屈折した感じとか、いい人物造形だなと思う。特に母のクズさと社会性や責任感のなさとか、舞台に与えた程よいユルさの加減が上手い。遥(はるか)の無表情さが、彼女の不幸さと不気味さをよく表現してた。

    実際に自分の親があんなだったらとんでもないが、4人の子から責められまくるも(悪意なく)幸せだと言ってのける自己中でクズな母に、(間違っているけど)彼女なりの受け止め方を感じた。

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    2015/02/11 23:03

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