奇跡の年 ANNUS MIRABILIS 公演情報 趣向「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    果たしてこの世界は美しいのか、
    と。劇中の作品から作家の思いを探りながら観ました。寓話のような彼の物語世界は可愛らしい衣装とメイクに彩られ、役者さん達がこの上なく魅力的に息づいていて。中でも、ブタと3人の少年達。見惚れました。上品なエロスを醸すオノマリコさんの脚本には、時間堂「テヘランでロリータを読む」でも感じたように、観る間に緩やかに重みを増していつの間にか清らかな泉のような冷たい心地よさを体にもたらされます。難解ではあるけれどそれを紐解きたいと思える魅力に溢れていて、思わず脚本を購入。素敵でした。

    ネタバレBOX

    こいけけいこさんの神秘的なビジュアルが圧倒的に目を引きました。ブタを演じた彼女と三人の少年を演じた和田真季乃さん・大川翔子さん・吉田能さんの関係が切なくて胸が痛んで。脚本に立体感をもたらした扇田さんの愛らしい演出が功を奏して、難解でももう一度観たいと思えた不思議な舞台でした。

    途中から、あまりに素敵で顔緩みっぱなしで(笑)そうとう変な顔で観てたと思います、自分。セクシーで愛らしい舞台をありがとうございました。神奈川まで脚を伸ばすことはなかなかないのですが、行ってよかったです。

    ※吉田さんのイカロスという少年キャラがとても可愛らしかったです。なかなかがっつりと役者としての姿を観ることがなかったので、あれ?こんなに私好みの演技をする人だったかな、緻密な演出に誠実に応えているなぁ、とびっくりするとともになんだかとても嬉しかったです。

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    2015/02/08 16:10

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