シカク 公演情報 企画演劇集団ボクラ団義「シカク」の観てきた!クチコミとコメント

  • レアポケモン2匹ゲットだぜ!(今は妖怪ウォッチですかね)
    まず、

    ・ 感想連投してしまっている事
      (僕が書くほど他の方が引いてないか心配です…)

    ・ 今回、ボクラ団義という劇団で
      今まで色々サブキャラクター的な役割を
      担当してきた皆様の隠された力というか
      新しい可能性をどんどん見せつけられるのが嬉しくて、
      「お芝居1回としての面白さ」よりも、
      ・ この役者のここがすごかった!
      ・ ここがすごくなる可能性がある!
      みたいな事書いちゃってます。
      (客観性にも欠けまくってます、きっと。)

    すいませんm(_ _)m
    はっきりいって僕の感想は観劇の役には立ちません。


    12/23(火)18:00 竹石加藤高橋松島回観劇。

    まず、
    ・ 高橋さん松嶋さん2人初回かつ本日千秋楽
      =この「シカク」に舞台上で慣れていくチャンスがない。

    ・ 高橋さんは今まで結構変わったサブキャラを
      短時間芝居で演じられるのが
      (自分が観劇していた限り)中心だった事。

    ・ 松嶋さんは演劇自体に数年のブランクあり。

    という事から、「シカク」慣れした2人(竹石さん加藤さん)に対して、
    この2人がどこまで失敗せずについていけるかどうか、
    という結構心配される回かと思いました。

    ※ 回りの方が開演前「今日はハズレかも」的な事を言っていたので
      (多分上記の点を心配してでしょうが)
      自分としては「グギギ」(見返してやってちょうだい!)
      という気持ちで見守りました。


    しかし、2人ともすごかった!
    (レアポケモンゲットしに来て正解でした。)


    (詳細はネタバレとして)
    ・ 高橋さん、この4人だけの長編舞台を(多分)男Cという役よりも
      「役者高橋雄一自身の個性」を使って等身大で演じたのか、
      台詞も自分の口調でスラスラと、
      感情の込め方も見事で、
      「ここまでメインで張れる役者さんだとは気づかなかった」
      と正直思いました。

    ・ 松嶋さん、(ネタバレになる部分は避けつつ)
      見事感情の起伏をクライマックスに向けて
      盛り上げて女を演じきっていたかと。


    場慣れしている竹石さん加藤さんと相乗効果的に歯車が噛み合って、
    ベスト回が☆5つとしても、
    この4人の回も(比較せず)普通に観たら普通に「面白い!」、
    と感じられる回に仕上がってました。


    役者試しの「虎の穴」みたいなお芝居ですね、この「シカク」は( ´ー`)

    ネタバレBOX

    ・ 「男C」について、他の担当の方々はひょうひょうと、
      または大人として、若者(男A、B)を軽く受け流す感じで接っし、
      女への感情も序盤あまり表に出さない、
      あまり感情的にならない演じ方をしていたと感じました。

      対して高橋さん、あくまでも「役者高橋雄一」として
      素の感情も表に出し、自分本来の口調/しぐさを使っての
      「高橋雄一の男C」を演じていた、と感じました。

      それが妹を心配する「歳の差のあるお兄ちゃん」という
      雰囲気を出していて、きっとこのお兄ちゃんは
      「妹が小学校4年の頃に高校生ぐらい、
      両親がいなくなってからは父親代わりになって妹に接し、
      その面倒を見てきたんだろうな」
      となんだか温かい気持ちが湧いてきました。

      最近客演でどんどんもらえる役どころも上がってきて、
      しかしお芝居中名誉の負傷をしてしまう、という
      苦難の道を進んでいたとは聞いていますが、

      (本来のポテンシャルなのかこの修行のたまものなのか)
      「全然メインで張れる役者さんじゃないか!」
      というイメージをいだきました。


    ・ 「女」、松島さんについて
      自分の席位置が完全壁際で序盤女の表情、芝居が全く見えなかった事もあり
      中盤までのあくまでも感情を抑えた(抑揚のない)台詞回りに、
      「自分なりの女の個性を狙っているのか?」
      「あるいはブランク明けの長編芝居ゆえに覚えた台詞を(感情を載せずに)
      発するだけで精一杯なのか?」
      自分が松嶋さんのお芝居自体をほとんど観た事がないゆえに
      判断がつかずに時間は流れました。

      しかし、女がとうとうその「本性/本質」を見せる段になって、
      見事に感情を台詞や芝居に載せてきました。

      そして、表情が見えた時、想像以上に表情で色々語る(表情芝居の出来る)
      女優さんなんだな、と感じました。


    と、本日初回の2人が思わぬパフォーマンスを発揮。


    対して、

    ・ 「男A」竹石さんについては、今回何度も感想で褒めちぎっているので、
      今日思った事を1つだけ。
      今日は座席の悪さゆえにその表情、姿自体が見えない場面も多々ありました。

      しかし、その台詞の発し方、そこに載ってる感情だけで
      今どういう表情をしてどういう芝居をしているのかが
      観える気がしました(だから見えなくても進行上まったく問題ない)。
      ※ 自分が複数回観劇しているからその記憶で分かるだけ、
        という訳ではないと思います。
        自分は朗読劇が好きで良く聴きに行くのですが、
        竹石さんの台詞回しは映像なしでもイメージが見える、
        朗読者としても一流になれるんじゃないかな、というぐらいにお見事でした。

      ※ 考えてみたら、声だけで映像がイメージできてしまうと
        死角(暗闇)での芝居もバレバレになっちゃいますね、
        竹石さんが「女」役じゃなくて良かった( ´ー`)
        って事ですよね。


    ・ 「男B」加藤さん、序盤の男Aとの感情を載せてぶつかり合い笑いを取る場面、
      男Bだけのせいではなく、両者の熱量や求心力の方が勝ってしまった為かと思いますが、
      いつもの「シカク」のように笑いが起きず、観客みんな静かに見入っている。

      ※ 思い出しました。耳蒼を複数回観劇した際、
        初日は全演者の熱(あるいは緊張感?)がどの場面でも
        入りすぎているように感じ、
        「笑い」ネタの場面でも求心力の高さゆえに
        観劇しているこちらも集中しすぎて
        「笑う」という反応すら出来ず、自分は
        「すごいモノを観ている、とは分かるが何故かいつもの
        物語としての起伏、バランスの良さを感じられなかった」と
        ☆4つにしたのでした。
        2回目以降は熱量が丁度良いバランスになったのか、
        自分が慣れたのかとてもとても楽しめましたが。


      そんなやりとりを見ていて、
      「男Bは役の形が☆型で、加藤さんは○型のように、
      型自体があってないのではないか?」

      元々クリーンなイメージ、正義感などを演技その他で自然と
      醸し出す(かもしだす)加藤さんには
      「男A」の方が合ってるんじゃないかな?
      という気もしました。

      ※ 特に本日観劇前いろいろモヤモヤ考えていて
        ──────────────────────────
        「男A」は演者次第で色々な方向に性格付けできる、
        またそうしても物語に影響は出ない、

        「男C」は後半の本性を見せる所まで、
        笑いはとりつつ若者達と自由に接する、
        女への接し方も同様

        「女」はもともと「元役者」で「暴行の被害者」という事で、
        後半の本性を見せる所までは、
        この理不尽な状況への怒りを見せてもよいし見せなくてもよい
        (演者ごとの個性の付け方)、

        それに対して、「男B」は
        ・ 序盤の興奮しての「男A」とのやりとり

        ・ 心の中にかかえた「じんぱち」の記憶、
          暴行の記憶、「刺客」として女に近づく自分、
          死んでしまおうとする自分など、
          色々な心情を場面場面でなんらかの形で
          表現し続けなければならない
          (というかそれをするからこそ「伏線」になる)

        ・ 「男A」へ真実を打ち明ける場面、
          「男C」と対峙する場面などでの感情の盛り上がり

        など、かなり脚本/演出で性格/演技自体を決められている、
        役者の当てはめが難しい役なのではないかな?
        と思ってました。
        ──────────────────────────


      加藤さんが「男B」を演じる場合、加藤さん自身が本来醸し出す
      雰囲気/色(クリーンなイメージ、正義感)に対して、
      脚本/演出側で少し補正を加えないと行けないのではないか?
      と勝手に考えました。

      しかし、そんな事でへこたれるCM男(JAL?の顔)ではありませんでした。

      加藤さん自身が元々得意としている感情(「葛藤」「悲しみ」など)の伝わる、
      求心力のある演技力、芸力を駆使して、
      (沖野さんの「男B」のように狂気すら含んだ葛藤、
      悲しみの観せ方とはまた違った演じ方で)
      見事に「加藤さんの男B」に場の空気ごと補正していったように思います。
      ※ 多分「純粋な自分自身の状況、自分を殺した弟と妹への愛憎」を
        醸し出していたのかと。

      ※ 虹鋼のサンゴ、ゴーストライターズの秘書、と
        元々愚直なほどに正義の心を持ちながら、善悪その他に葛藤させられる、
        そんな役をやらせたらやっぱりいい芝居をするなあ、
        涙腺に来る演技をする役者や( ´ー`)、と思いました。
      ⇒
      2014/12/24(水)
      ─────────────────────────────────
      すいません、長い説明のわりに何言ってるのかよくわかりませんね、これじゃ。

      「男B」が芝居がかったバカっぽさのあるオーバーリアクションで
      ネタを振って、それを「男A」がスルーで返す、という笑いネタの場面

      男B「本だよっ!!!!」
      男A「(スルーして)彼女は?」

      沖野さんの大きな体躯で芝居がかったオーバーリアクション/台詞だからこそ
      合う笑いネタの振り方であって、

      加藤さんの場合、もともと醸し出す「純粋さ」「正義感」「一本気」という
      雰囲気や「自然体」「等身大の演技」が似合う(と思う)為、

      いきなりキレ芸をやってみせた時、まわりがその内容を理解して笑う前に
      場の空気を「緊張感」として掌握してしまった、という感じでしょうか。
      
      そしてそんな雰囲気をまとった加藤さんだからこそ、

      ・ 男Aの方が似合いそう

      ・ 男Bをやるなら、男Bの常時のテンションを少し下げた形で演じる
        男B「ほら、本だよっ」男A「(スルー)彼女は?」男B「無視かよっ!(ちょっと怒る)」

      方が、加藤さんらしさが活きるのかな、と思ったと。

      ただ、この笑いネタを外してしまったのはともかくとして、
      「純粋さ」を持った男Bの「葛藤」する心理については
      加藤さんが今までに演じてきた作品と同様、
      基本は「善」であるがゆえに、自分の行ってしまった「悪」の行為や
      記憶に対してものすごく内面で葛藤する「男B」、
      というイメージを見事に表現されていたのかな、と。

      思いましたが、ボクラ団義とかかわる限り、
      葛藤しない加藤さんを観たことがない、
      そしてその葛藤が物語、場面を盛り上げるきっかけとして
      毎回必ず活きているかと。
      (虹鋼のサンゴがやっぱり一番加藤さんを
      「この人誰だ!?すごく気になる演技をする」
      と意識した場面でしたね。)
      そういう意味で「葛藤」のキャラである「男B」に
      「葛藤」の芸風を持つ加藤さんが合わない、という事は”絶対”
      (って言っちゃっていいのかな?)ない訳で( ´ー`)

      (本日もう1回予約しちゃったので、もう1回確かめられそうです。)
      ─────────────────────────────────


    ・ と、今回の組み合わせでは、「会話劇」だからという事もありますが、
      台詞/声に見事に色々な感情を載せて魅せる台詞回しの芸達者が多かったな、
      と思いました。


    ・ この4人での「会話劇」にして「感情劇」、
      ベスト回とは言えないとしても
      この回だけを観たら「これが『シカク』」とちゃんと認められる
      そんな良回でした。


    ・ 久保田さんは「シカク」にて、
      自劇団の各役者陣のその力量や
      見え始めた「のびしろ」に対して、
      今後どう対応していくのかなあ・・・

      それぞれいい個性/色を持っているので、
      主役級で物語を作っても
      面白いんじゃないかな、と自分は思います( ´ー`)
      (というか観てみたい。)


    毎回毎回長文すいませんm(_ _)m

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    2014/12/24 00:22

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