暗愚小傳 公演情報 青年団「暗愚小傳」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    智恵子さん
    彼女のナイーブな心が、ああこうして壊れていったのかと思わせるところは素敵でした。

    ネタバレBOX

    智恵子に精神を病む兆候が垣間見られる頃、智恵子が精神を病んでいる頃、智恵子の法事の日の様子などを通して、戦中戦後の高村光太郎と高村邸に出入りした人々を描いた話。

    光太郎といえば彫刻家で詩人、妻智恵子とのことを描いた智恵子抄ということぐらいしか知らず、戦争に協力する詩を量産したことなどは全く知らず、具体的な詩が紹介されないので、いきなり戦犯に問われるかどうかと心配する発言をされても困ってしまいます。

    のらりくらりと戦争に協力することを回避した永井荷風と、開戦前に死んだもののもし生きていたら戦争賛美の詩を書いたであろうとアフタートークでも話題になった宮沢賢治が登場しました。三人の対比が面白いのでしょうが、それぞれの立ち位置をアフタートークで知るようではいけません。1984年初演、書き換えられた1991年から年数が経っているからなのか、いやその当時でも私は知らなかったことを考えると、南洋の笛や銛でうつつを抜かす暇があったら本編中に何かのエピソードなりを入れてほしかったと思いました。

    その笛と銛は、執筆直前にたまたまもらったものを取り入れたとのことでしたが、『この生は受け入れがたし』のときの狐の面を取り入れた状況と全く同じで、無理に日常に非日常を持ち込まなくてもよいのではないかと思いました。

    アフタートークにおける空飛ぶ新戦艦高千穂の話は面白かったですね。

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    2014/10/19 08:34

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