死ぬまでに一度でいいから、ロマンス・オン・ザ・ビーチ 公演情報 20歳の国「死ぬまでに一度でいいから、ロマンス・オン・ザ・ビーチ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2面性のある作品
    興味をそそるタイトルだが、内容はHを前面に出してはいるものの兄弟愛、親子愛、友情を含めたシンプルだがなかなか深い人間ドラマ。
    個人的にはとても好きな作品です。
    公演中なので以下ネタバレで。

    ネタバレBOX

    オープニングは、主人公の学生時代で始まる青春物風の出だしであるが、すぐに成人した後の兄の弟への告白で物語が走り出す。
    前半部分は、海を中心に主人公達のH目的の人間模様。これが下ネタではあるが実に爽やかな印象。これも役者さん達の技量か。
    だが、海での事故で物語は急に変化する。この事故前後からは、登場人物達の悩みや隠してきた感情などが露わになっていき人間ドラマへと進む。
    当たり前かもしれないが、誰もが悩みを抱えていて、切ない感じの舞台となった。本舞台では、生(性)と死に照準をあて、人生を考えさせられる。

    登場人物は多いが、それぞれ個性的に演じられ、埋没しない。
    特に主人公であるハルミ、テルオの兄弟、ケンジ、コトが印象に残った。
    集団でのダンスやマイクでの歌唱シーンも見応えがあった。

    少し残念だったのは、舞台が大きくそれをあまり生かし切れていないように思えた。奥行きがあるので、その差をもっと利用できたのでは。
    また、亡くなった人が生きている人に話しかけるシーンはなかなか良いと思えたが(特にお母さん)、舞台左右は良いが、奥の上方部分はいかがかと思う。
    それで、どうしても背を向けるようなシーンも多くなってしまった。奥の上方にその人がいるシーンでも役者さんはそれを観ているように観客側を向いて芝居をして欲しかった。ラストシーンでは特にそう思いました。

    ですが、それを差し引いても大変楽しめました。

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    2014/10/12 22:53

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