協走組曲 -TOUR- 公演情報 ステージタイガー「協走組曲 -TOUR-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    よかったです。
    よかったです。

    ネタバレBOX

    冒頭の闇の中での、かなでの「トントン」という声。あの声がとても魅力的でした。あの声で、物語に一気に引き込まれました。真っ暗なので、どんな人物が、「トントン」って言っているんだろう?と興味が高まり、明るくなったときは、かなでから目が離せませんでした。

    かなでを演じている方の声が魅力的だから出来ることかとは存じますが、冒頭の演出はものすごくうまい、効果的だな、と感じました。

    とんだりはねたり、時々セリフが聞き取れない元気はいいけど滑舌よくない感じがあったりしても、かなでがブレないので、安心して観続けることが出来ていた気がします。

    そんな中、出て来たかなでのおとうさん。かなでのおとうさんは、犯罪者でした。そうしてかなでの「私は幸せに生きたことなんてない」というセリフが心に突き刺さりました。かなでは必死に元気に走っていたので、彼女が「幸せじゃない」なんて、思ってもみませんでしたから。

    そうなんだ。かなでちゃん、幸せじゃないんだ、とショックを受けました。

    その後、何回か繰り返されるかなでのお父さんの「わし、学がないから・・」の下り。たしか3回目で泣きました。というか泣かされました。非常に巧妙と申しますか、いえ、素晴らしいーまさに演出、これこそ演劇だと思います。

    私自身が、ときどき「私って幸せに生きてない(実際はそんなことなくて、ただちょっとしたことにいちいちむかついて、自分で自分を不幸にしているだけ)」と思っていたので、かなでの「走ることは過去の自分を捨てて(?)前に進むことや!」には、非常に感銘を受けました。あのセリフを聴いたとき、過去に起こった、ずっとわだかまっていたことが、頭の中からスパン、って無くなりました。頭の中がスッキリして非常に気持ちよかった瞬間です。

    とにかく愉しい劇でした。かなでを演じた方の声はとにかく魅力的でした。演者の中で、アミジロウさんLOVEでした。

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    2014/08/03 20:31

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